
Gun Professionals2023年11月号の広告と同じ構図の写真ですが、銃はゴールドカップ・コマンダーベースのシーキャンプモデルです。

シーキャンプと言えば、このGun誌1978年4月号のイチロー氏がレポートしたものが有名でシーキャンプ=Kサイト付コマンダーという認識が広まったのですが、私がこのGun誌を古本屋で手にいれたは93~94年頃です。
イチロー氏の記事のよると、シーキャンプはブローニング・ハイパワーもDA化するとあるが、私が検索するかぎり見つからなかったのです。

私がシーキャンプという1911のダブル・アクション化カスタムを知ったのはビジエール・MGC創業20周年記念号(発行は1980年、購入は83・4年頃)のMGC自作カスタム・コンテストに載っていたGM2ベースのシーキャンプ・ガバメントです。当時18才の方が作成されました。

当時はダブルアクションのガバメントなんてあるのか位でしか思っていませんが、改めて見ると凄い工作技術です。
DA化だけでは無くミリガバのスライドにをゴールドカップ風にしております。
ちなみにカスタムコンテストではこのシーキャンプは仕上げの点で惜しくも2位、1位はフルスクラッチのG3A3、3位はGM2ベースのデトニクスでした。

Gun誌1984年3月号のテキサスの広告より
六人部登氏製作協力のシーキャンプ(MGC・WA・GM5ベース)ネットによると6~20挺作成されたらしいです。
当時、中学生で手の出せる物でも無いし、まだシーキャンプに興味はなくあまり気になった広告では無かったです。シーキャンプに興味を持ち出したのは古本屋で特集記事のあるGun誌を入手してからです。

2012年3月21日、エランからいきなり送られてきたシーキャンプの試作品画像
エランからシーキャンプを発売するなら是非とも手に入れたいと、この時から思い続けていました。
モデルガンの量産品としては2022年にイナーシャセンス が発売しましたが、シャーシが無いから実銃と同じ寸法で造る事が出来ますという宣言から、10年以上待っておりました。

シーキャンプはコマンダーだけでは無いのでエランでもいくつかのタイプを発売を考えていて、私はエランのコマンダーモデルは持っていないので広告用の写真を撮影したタイプ の購入を考えていたのですが、ゴールドカップ・コマンダーのスライドが一つ残っていると言われれば、それでお願いしますとなった訳です。

ゴールドカップ・コマンダーのシーキャンプ・モデルは2挺のみとのこと、もう作れないのでエランに問い合わせしないで下さい。
個人的な好みですが、ノーマルなスライドには前期型のトリガーガード、GC/NMのスライドには後期型のトリガーガードが似合うと思います。

DAオートのモデルガンにありがちなギクシャクした感じは無く、スムースです。
トリガーガードの加工は一日に3挺しか出来ないというだけあって後付けされたような跡は無いです。

ココボロの綺麗なグリップ
GC/NMのフレームを使用しているので、グリップ前面にセレーションが入ります。

Gun誌1978年4月号のピンナップの真似

DA用の第1トリガーの組込はスプリングが強いので、ピンを入れるのが一苦労
ディプレッサーの組込は毎度苦戦します。

シーキャンプ用に追加加工されたフレーム

S'70GCNMとS'80GCNMステンレス と並べて、三者三葉のゴールドカップ

S'70GCNMとスライドを交換すればフレーム先端の長さはさておき、シーキャンプ・ナショナルマッチとGC/NMコマンダーに近い形状になります。

ウルティメットオフィサーズのスライドを付けたら、トリガーガードの形状からか、グリップの長さが気にならず中々カッコイイ。

特注モデルとなるゴールドカップ・コマンダーのシーキャンプ・カスタムですが、購入にあたり今までの撮影代ということで大幅にサービスしていただいたので、ニューエージェントも予約しました。
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