ELAN TAKA CUSTOM (2024MODEL)-PartⅡ-
前回に引き続き、「帰ってきた あぶない刑事」仕様のELANのタカ・カスタム製品版の紹介をしていきます。
映画のロゴが入ったスリーブ状の外箱は、真っ黒ではなく僅かに赤みが入り、裏面にかけてグラデーションがかかっています。
2本の赤い線は弾道を表しているそうです。
スリーブの中の白箱にガンソックに入ったタカ・カスタムが、付属品は取扱説明書、カートリッジ、ローダー一式、ギャランティカード、バレルレンチ、お客様各位と書かれた紙は、高比重素材についてや、購入後の不具合のチェックについて書かれています。
撮影のプロップ用カートとしてそのまま使用されることもあるDUO✙カートリッジ
排莢された薬莢に弾頭が付いて見えるのを防ぐため、弾頭部もケースと同色にして欲しいとBIG SHOTからの依頼で作成された物
エランが使用する高比重樹脂はタングステンを60%混合したナイロン素材(比重8.2)で、そのタングステンの粒をより細かいものへ変更しました。
ニューエージェント のスライド部分から新素材に変更されて、タカ・カスタムからはフレームも新素材になりました。
新素材をCNC加工から手作業で180~3000番まで磨き上げられた平面と、金属感が増した局面部分のコントラストが素晴らしい。
エランは今だに塗装だと思われている人もいるようだが、現在塗装仕上げなのは窒化処理を再現したA1ミリタリーモデルと、ステンレス仕上げの物のみです。
スチールをワイヤーカットした後、手磨きで仕上げられたフロントサイト、エッジの立ち方が美しい。
同じ9mmでもコブラ とは違いストレートのファットバレル
1991シリーズの刻印
S’80同様にスライドストップ、サムセフティは艶消し仕上げ
Pre70と同型のグリップですが、新たに焼き入れをした金型を起こして、ラバーコーティングをしたグリップ。左右のグリップパネルだけで104gあり、本体を含めた重量はカートリッジを含まずに1,053gあります。
マガジンにホンモノの証,映画のタイトルロゴに準じた「TAKA CASUTOM」の刻印
タカ・カスタムという名称ですがシンプルなガバメントであります。
この新しすぎず古すぎないスタイルが、現在の鷹山に合っているのではないでしょうか。
タカ・カスタムからの新たな改良点はエキストラクターをイモネジで固定した事です。
エキストラクターはファイヤリングピン・ストップで抑えられていますが、それが入るスライドの溝部分の負荷を軽減させるためイモネジが追加されました。
鷹山使用の銃器と、グリップは木製だとイメージが違うので写さない様に
30年前はデイビスのグリップが一万以下で買えたのですが、今となっては手放さなければと。
映画ではどのような経緯で、鷹山が手にして活躍するのか。公開が楽しみであります。