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2017年3月12日 (日)

KOKUSAI S&W M66 COMBAT MAGUNUM 2.5in/M10 MILITARY&POLICE 4in

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もう3月中旬でありますが、今年最初はコクサイの1982年発売のM66 2.5inと、2013年発売のM10 4in です。 

長年に渡り、少しづつ改良されながら販売され続けてきたコクサイのS&Wリボルバー新旧モデルを紹介していきます。

発売当初のGun誌の広告は、M10とM19の金属モデルを紹介したこちらの記事を御覧下さい。

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金属モデルを紹介した時に載せるべきだったのですが、Gun誌1984年11月号の広告 

ABSモデルから、サイドプレート、ロッキングボルト、フレームラグの形状、フロントサイトのセレーション等を改良されております。

全メーカーを通しても新発売された金属製ハンドガンは数年ぶりであり、エアソフトガン人気が高まってきた時代に、モデルガンならではの魅力というものを再確認させてくれました。

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Gun誌1995年10月号の広告

1983年のスーパーウェポンシリーズからモデルガンの販売に力をいれてこなかったコクサイですが、1992年にM36の24Kメッキ木製ケース入、1993年に新規金型でS.A.A. 金属モデルを発売。1994年にM586をHW化から、S&Wリボルバーの樹脂モデルも再販するようになりました。

この広告のM10は、シリンダーストップ部分のサイドプレート形状がメタルフィニッシュの時から改良されております。

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Gun誌1996年11月号の広告

ニューコンセプト・リボルバーシリーズとして再発売されたM10は内部フレーム部の形状もリアルになり、厚身のあったフレームのトップ部分やフレームラグの形状等を修正されました。

続いてM19,M29もニューコンセプトシリーズとしてリニューアルされバリエーション展開していき、発売される製品の比重がモデルガンの方が高まってきたのですが工場が火事に見舞われGun誌から広告が消えます。

そして金型が譲渡されながらもスピードコンプの金属モデル等を販売、コクサイ・ブランドは継続するのですが、かつての勢いは失われたと感じるようになった時、Gun誌2004年10月号にM19 2.5HWが紹介されます。

そのM19は、シリンダーのインサートが小さくなり、カートリッジがHWSやKSCと同様に7mmキャップのカート内発火方式とリアルサイズなり、ダミーカートリッジが装弾出来るようになります。なおも進化は続いていきます。

新型カートリッジでJ・Nフレームモデル、パイソンも改良され、毎月のように販売されました。2010年4月には今まで357マグナムと共通だったシリンダーが、38スペシャルサイズの短いシリンダー、フォーシングコーンを延長したM10が発売。

各種モデル共、メガヘビーウィトモデルとGR-2000の材質違いや、グリップ違いや再販の度に少しづつ仕様を変えていき、全てを把握するのは難しいです。2013年秋位からS&Wのロゴマークがサイドプレートに入るようになります。

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ざっとコクサイのS&Wリボルバーの改良の過程を書いてきましたのが、こちらは最初に発売されたM66です。2016年2月ヤフオクで¥7,000で落札した物。最初の購入者は昭和61年1月21日(火)購入と丁寧にシールが貼ってあります。同オーナーと思われる商品、どれも購入日シール有りですが、中身は新品同様の品が古道具屋から大量出品されておりました。魅力的なモノが多数、格安スタートでしたがいずれも高騰して落札できたのはこのM66だけです。

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Gun誌1982年7月号のモデルガン・ダイジェストで紹介されたM66 2.5in 雑誌に取り上げらたらそれが魅力的に見えるのですが買う段階になったら、シルバーより黒光りするメタルフィニッシュが、銃身が長いほうがやっぱりカッコイイとその時は思ってM19 6inと真逆の物を購入するのですが、家に帰ったらコクサイのM29 6in があり、同じ様なの買ってしまったとすぐさま後悔するわけです。

しばらくして友人からM66 2.5inを長期間預かっていた時があり、かなり気に入っていたので返却するのが惜しかったこともあり、ニューコンセプトよりリアルさでは劣りますが、M66に関しては初期型の方が愛着があります。

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コクサイのS&WのDAリボルバーアクションは1981年発売のM29カスタムから完全再現されるのですが、以前、所有していたノーマルのM29の初期モデルでは、カートのプライマー部分全体に、ハンマーノーズの打撃跡が付いていたのですが、M19では打撃跡がプライマーの中心部のみになっていて、より正確に作動するようになったのだと関心しました。

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HWS M19 2.5inと、HWSのは、この後売却してスマイソンの購入資金の足しになりました。

スマイソンの登場はブルーイングか塗装かが終えた後になるので当分先になります。

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中野のMGTS閉店セールで購入した。M10 4in オフィシャルモデル(No.417)は

・耐衝撃GR-2000
・ウッディグリップ標準装備
・ダミーカートリッジ標準装備
・サイドプレート・ラッチはメタル仕様
となっています。

説明書の印刷はおそらく2013年7月7日なので、その頃に発売された物と思われます。

ちなみに、この後にサイドプレートにS&Wマークが入った物はNo.461で、コクサイの品番と使用違いの一覧を誰かまとめてくる人はいないだろうか。

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38スペシャルの短いシリンダーが欲しくて買ったHWS ビクトリーモデルですが、コクサイもシリンダーが短くなったし、手に入れたS&W純正木製グリップとも時代が合わないので売却。代わりにM10 OLD 2in キットを購入。これもブルーイングか塗装をした後に登場させます。

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今やリボルバーといえば、タナカになってしまったが、フレーム内部までのリアル差ではコクサイとHWSに軍配があがる。

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フレーム、トリガーガード上の刻印。

ちなみに上に載せたGun誌1995年10号の広告のM10は、2行目が「MODEL OF 1983」になっている以外、M66と同じです。

以前に紹介したM10とM19の金属モデルは、今回のM10と同じ刻印です。

ニューコンセプト以降のM36は一行目は「MADE BY KOKUSAI」で、あとはM10と同じで
M29の金属モデルは、一行目が「MADE IN JAPAN」で、あとはM10と同じです。

サイドプレートのS&Wマークも入る様になったし、次はこの部分の刻印のリアル化を望みたいですが、今のコクサイには難しいですかね。

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今のタナカもですが、黒色モデルだけどサブシャーシがシルバーだと分解したときに少しガッカリします。本体がシルバーなら少し許せますが。

M10にはマルゴーのグリップフレームウェイトアップスペーサーを入れています。重さは約55gですが、装着するとそれ以上重くなった感じ、思ったより効果はあります。

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M66のホローポイント風のシリンダーインサートも、発売当時は見た目がリアルでガス抜けも良いと言われたりもしました。後にWA セキュリティーシックスMGC M586がこれを真似ます。

しかし、リアルサイズのカートリッジが装填出来るようになったニュータイプのシリンダーの方がリアルで、ガス抜けも良いです。

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カートリッジは、左からM66のカートリッジ。これも当時はリアルと言われたが・・・
金属モデル付属の真鍮のカートリッジは357magと38splの違いは無いです。
どちらも5mmキャップは先端に差し込むタイプです。

真ん中から、M10付属のダミーカートリッジ
発火用のカートリッジ
発火用のカートリッジを分解したところ
7mmキャップ使用のHWSやタナカと同様の内部発火式です。

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最後にコクサイのKフレーム集合。コクサイもサイドプレートにS&Wマークを入れるのを一通り終えるまでは、順調に出荷していましたが、それ以降は鈍っておりますが末永く活動を続けて欲しいです。新規金型の製品をと、ホントは言いたいところですが、パイソンハンターのGR-2000モデルなら無理な注文ではないと思うのでお願いします。

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