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2016年11月 6日 (日)

HUDSON Vz61 SCORPION

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楽天オークションでは以前にニューフロンティアを安く落札できて、極稀に掘り出し物に巡り合えました。ヤフオクと比べると競争率が低くて良いところもあったのですが、10月31日でサービスを終了すると知り、久しいぶりに覗いた時に落札したのが今回紹介するハドソンのスコーピオンです。

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Gun誌1981年3月号の広告。当時の発売価格は\20,000

Vz61スコーピオンという銃がどんなカタチなのかを知ったのは、この広告でした。それ以前にも日本で殆ど紹介されていなかったので、私と同じ人は多かったと思います。

格好の良さから言って、買うならばイングラムM11よりスコーピオンだなと思っておりましたが、実際にはM11を先に(といっても2004年4月)スコーピオンは、今年の8月にやっと入手しました。

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Gun誌1981年7月号の広告

Gun誌1981年11月号のモデルガン・ダイジェストで取り上げており、それによると1981年5月初頭に警察側の意見でSMG(長物)というよりピストルと見るべきという見解の元、金色メッキ仕上げに変わり¥18,000に値下げされています。

Gun誌の明和模型の広告を見ていくと、1982年8月号から価格が¥20,000に戻っており、1985年6月号の広告には「Vz61スコーピオンBLK(金) 黒色」〔*(金)は金属製の意味]と「黒色」の文字が追加されています。正確には不明ですが、この頃からスコーピオンは黒色に戻ったようです。

そして1991年8月号の明和模型の広告から、¥24,000へ値上げされております。

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¥12,675と、定価のほぼ半額にて落札出来ましたスコーピオンは未発火・美品で、ほぼ新品同様という一品でありました。

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画像をクリックして特性説明を読んで頂きたい。ハドソンのスコーピオンがこういった物だと知らずに、通販で購入した人はいなかったと願いたい。

カートリッジは、発売当初はゴムのOリングではなく、プラのスカート状のパッキンを使用していました。

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1981年5月の大阪ガンルームの広告に「オートマグより小さいマシン!!」の一文は印象深く、確かに全長・全高共にオートマグより小さいです。一時期、金色になったのも頷けます。

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イングラムM11は、さらに小さいです。

発火派でなくても、発火させれば快調にブローバックする方が所有している喜びは大きいので、M11を先に購入しております。

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Gun誌でのイチロー氏の最後の記事はスコーピオンでした。(1981年12月号)それで、左手でマガジンを持ち親指をトリガーガードにかける持ち方をしていたが、御覧のとおりトリガーとトリガーガードに指2本入る余裕は無いです。

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ストックを伸ばしたところ。ストックは実銃の様に横にスライドさせて外すことは出来ません。

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2段切り替えのリアサイトですが、実銃はオープンサイトでピープではない。しかも穴の大きさが同じで意味がないです。

SMGの刻印がありますが、これは説明書によると2008年2月以降生産の物なので、日本遊戯銃協同組合の赤いSMGシールは箱に貼られていません。(この時ハドソンはJASG所属)

分解は、リアサイト後ろのフレームビスを外して行います。これも実銃とは異なるところ。

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作動はオープンボルト方式に簡略化されています。おそらく当時は資料も少ない状態で設計したのでしょうから仕方がないのですが、過去のMGC製品の様にモデルガンとして遊べる製品だったら、ハドソンVz61の評価は変わっていたと思います。

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7割ぐらい分解したところ。パーツ番号37・サイドレバーの外し方が分からずシアー周りが分解できませんでした。

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Vz61と同じくチェコスロバキア製のCz75

いずれも、モデルガンとしての出来は・・・であります。両方ともガスガンで発売しているKSCさんには、是非ともモデルガン化を期待したいです。P230のモデルガンも売れているようですから、もう少しモデルガンに力を入れてくれてもと、会社の都合はさておき、モデルガンファンからはそう願ってしまいます。

あまり褒めたことは書いてませんでしたが、情報もない時代に製品化した功績は大きく、ハドソンが造らなかったら、イチロー氏の記事も無かったかもしれなく、東京マルイも製品化しなかったでしょう。wikipediaでVz61を調べると漫画アニメ・ゲームで数多く登場しているのに驚きます。日本でのスコーピオンの知名度を高めたのは、間違いなくハドソンでしょう。

そんなハドソン・スコーピオンは黒いボディで重量もあり、金属製ならでは感触・作動音を楽しめ、木製グリップならでは握り心地など、ただ持っているだけでも満足度は高い製品であります。これでレイト・リデューサー等が再現されていればとは、思ってしまいますけど。。。

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