HWS Borchardt Automatic Pistol Model 1893
あけましておめでとうございます。
永らくお待たせしまして、申し訳ございません。ようやくHWSボーチャード・フルセットの登場であります。
ボーチャードが世界初の量産自動拳銃というのを知ったのは、リバレーターと同じ「世界の拳銃大図鑑」か「拳銃マシン・ガン大百科」でありました。当時はお尻でっかちで正直、カッコイイとは思わなく、よくぞこれが最高にカッコイイ、ルガーP08に進化したものだと感心しました。後にGun誌でケースにストックやアクセサリーと収まっている写真を見た頃には、金属から成る美しい機械を理解しましたが、その頃はボーチャードのモデルガン化など考えられませんでした。
モデルガンの完全新作なんて今後もう発売されることはないかと、思える時代が続く時もありましたが、しかもHWSとCAWの競作という想像が出来ただろうか。
同時期にモデルガン新作の競作なんて、1991年のMGCとマルシンのベレッタM92系以来では。M92が競作になるのはわかる。ボーチャードは有名な銃であるが商売的にどうかと正直思う、しかし発売してくれたことは嬉しい。
ボーチャードのモデルガン化についてはCAWから発売されるという噂を聞いていたのですが、正式な発表はHWSが先でした。HWS東京店で粉体造形試作品を触らせてもらった時には、これは完成品を何としても手に入れたいと思っていました。
ボーチャードを買うのならフルセットでと最初から思っていたので、先行発売された銃単体を発売後、即購入とはしなかったが、その時にHWSはサイズが小さいということが発覚し、CAW発売まで待とうかと思いましたが、HWSは店頭で見ると仕上げが良さそうで、フルセットの購入資金も何とか工面できたので、CAWの出来栄えも期待できるものですが、我慢できそうもないのでHWSを買うことにしました。
フルセットはケースに全て収まれている状態で販売されていると思っていましたが、銃本体とストック等、発送時にキズが付かない様に各アクセサリーが個包装され、それが一つの段ボール収めれられていたので、店頭で外箱を見たときは驚かされました。
モデルガン本体。エイジド・フィニッシュはフルセットのみと思っていたが単体でも少数エイジド・フィニッシュのが販売されてました。
銃単体の標準仕上げも真っ黒でなく青味がかかった塗装が綺麗で、それに惹かれてHWSを買おうと決意したのですが、フルセットはエイジド・フィニッシュになることを聞いても、26年式を気に入っていたので、なおさら金属感あって良いと思っていましたが、店頭で単体の標準仕上げを見ると綺麗な方のが良かったと思ってしまったりします。
複雑な加工がされたストックはホルスター取り付けの為と、ストックにホルスターを付けずにケースに入れた時、トグルハンドルとランヤードリングが収まるような加工もされています。
ホルスターの形状は実物より、トリガーガード部のラインがなだらかです。
ホルスターとランヤード。ランヤードを取り付けると一枚目の画像の様になります。銃とストックはしっかりと固定されるのですが、ランヤードを肩に掛けるのはちょっと不安です。
ヒートブルー仕上げのされたドライバーとエキスステンション・ロッドのメンテナンス・ツール
ボーチャードはトグルストップ機能がないため、メンテナンス時にトグル・ストッパーを必要とします。オイラーとメンテナンス・ロッドがセットされていますが「オイラーにオイルを収めると想定されていません。もれることもあります」と注意書きされています。
バレル内は封鎖されているダミカモデルなのでメンテナンス・ロッドも実際には使用出来ない雰囲気だけなものでも、モデルガンにはその雰囲気が味わえるのが大切。
トグル・ストッパーとかメンテナンス・ツールは価格も安くないので、単品で購入するのには躊躇しそうな物なので、フルセットを購入しようと思った理由の一つです。
フルセット一通りをケースに収めた所。本来はスペア・マガジンを入れる場所に、ランラードを入れてます。
ホルスターのベルト部がケースの蓋の内貼りに当たって跡がついてしまうのが残念です。
木製ケースの裏側にも、内張りと同じ緑の布が、傷防止かすべり止め為に貼り付けてあります。
マズル部のアップ。銃口内は4条のライフルリングの奥に横に板状のインサートさらに奥に真鍮棒で完全にふさがれています。
サイドプレートを外した所に「SPG」の刻印があります。トリガーとシアの関係はP08よりダイレクトです。
トップ・ビュー
作動について注意はピンクの説明書に詳しく書かれており、最初は装弾数が少ない方が調子がいい。後は慣らしと慣れが必要とのこと。
セフティ・レバーを押し上げてON。シアバーを直接、ブロックします。
シンプルな右側面。ルドウィック・ローベ社製モデルは刻印もシンプル、CAWはDWM製と両バージョン発売しそうですね。
グリップをはじめとして、木製部品の木目の綺麗さや仕上がりは思っていた以上良かったです。グリップ・スクリューのブルーが綺麗で私の頭が写っていますw
フルセットの付属しているカートのみ、リム刻印入り。ブレット部はねじ込み式で緩んでくるので、固定してもらった方が良かったです。
フィールドストリッピングと言っても、銃後部のスプリング・ボックス・スクリューを外すところから始まります。この状態から、元に組み立てるのも、説明書にポイントは書かれてますがコツがいり、これ以上の分解は正直面倒そうなので省略してしまった。
説明書は、将来発売するであろう組立キットモデルと共通にするためか、組み立てについて細かく書かれています。
マルシンP08 6in(マーツ・カスタム)、MGC P08 BLKと
マルシンP08のHW化が中止になってしまって残念です。マーツ・カスタムはまた予約を受け付けているようです。
去年の正月で一旦ネタ切れしてしまい、昨年はあまり更新しないにもかかわらず、大勢の方が訪問してくださりありがとうございました。
本年は、タナカから待望のセンチネルが発売されます。その前にボディガードも欲しいし、M500も欲しいとは思っていて、ホルスター類ももう少し充実させたいとは思っているので、何か入手したら、ちまちまと更新はしていきますので気が向いたときに覗いてみて下さい。