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2011年11月26日 (土)

HWS 二十六年式拳銃

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今回はHWSビンテージ・レプリカ・モデルガン第1段九四式自動拳銃に引き続き、第2弾として発売された二十六式拳銃を紹介していきます。

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二十六式も九四式と同じく、初めて購入したGun誌である1980年11月号のJACK氏のレポートによって、知ることとなりました。

中折れ式リボルバーという存在は知っておりましたが、DAオンリーというのを初めて知り、サイドプレートが横に開くという特徴ある構造に惹かれ、九四式と共にいつしかモデルガンで発売されることを望んでおりました。

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Gun誌2004年7月号の六研の広告より

六研ヴィンテージコレクション・シリーズ第5弾として二十六年式が発売されます。

第1弾の九四式同様に、購入するのをかなり悩んだのですが、赤羽フロンティアで現物を見たときにあまり心惹かれず、持ったらスカスカに軽いことは想像できたのでアンクルでGM2とGM4の中古を購入することにしました。

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HWSから九四式が発売された時は、次は二十六式をと思っておりましたら、見事に実現してくれました。

マルゴーにて予約して、入荷の連絡を受けて引き取りに行き、店頭で空撃ちするのも何なので、外観のチェックのみして家に帰ってから動かしてみたところ、一発目はハンマーが動いて作動したのが、それ以降シリンダーが回転するのみでハンマーが動かない。早速、サイドプレートを開けて見てみるとシアがトリガーにひっかからないと思ったら、しあスプリングが無いことが発覚、外れてしまったりしていることでもなく、付け忘れていた物に当たってしまいました。お店に連絡して交換してもらうことに、今度はちゃんと動作確認をして引き取ってきましたよ。

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製造番号50910はGun誌1987年8月号でJack氏がレポートしたものと同じです。


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金属製のサイドプレートやトリガーガード、フレームトップ部の肉厚があるので見た目のイメージより、持った感じ軽く感じます(カート込580g)

これぞハンマーという形状を起こしていくと、先端が曲がったファイヤリングピンが見えます。(鳥の頭みたい)指でハンマーを起こしていっても、コックされず完全なDAオンリーです。ハンマーの側面だけ綺麗にブルーイングしたいですね。

トリガープルは最初はかなり重たかったですが、動かしているうちにスムースになってきましたが、一気に引き切らないと重たく感じます。

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カートリッジは装填するときは弾頭部を外します。ハンマーノーズ先端保護の為に、空撃ちするときはカートの弾薬筒(雷管)も外して下さいと説明書にあります。

後ろに立っているカートは左から8mm南部、二十六年式拳銃弾(9mmJAP)、9mmルガー、38スペシャル

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シリンダーのインサートはかなり奥まっている。私としてはインサートを前に出してカートの弾頭部を付けたまま装填出来るようにして欲しかったです。

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トリガーガードを下げるだけでサイドプレートが開けますので、意味なく開けてしまいたくなります。

Jack氏の記事によると、ヒンジド・オープン式のサイドプレートはオーストリアのラスト&ガッサーというDA軍用リボルバーのアイデアで、二十六年式独自のものではないとのことです。

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工具無しでここまで分解できます。メカニズムはコルトリボルバーと同じですが、ハンマーブロックどころか独立したシリンダーストップも無いので、部品点数が少ないです。

トリガーを引き切った時に、トリガーの上部でシリンダーをロックします。それ以外は手でシリンダーは回せます。

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同じく中折れ式リボルバーのマルシン エンフィールドと、外部にネジが12本露出しているエンフィールドに比べて、二十六年式は3本なのでスッキリとした印象です。

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中折れ式リボルバーの醍醐味は一気にオープンしてカートリッジをハジキ飛ばすことではないでしょうか。何回もチャレンジしましたが、エンフィールドの時より上手く撮影できませんでした。二十六年式の方がカートがまとまって飛んでいくような感じでした。

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上からハドソン南部14年式後期型、HWS二十六年式、HWS九四式自動拳銃初期型、MKKベビーナンブ

HWSは九四式を昨年10月に発売後、今年2月カッタウェイモデル、5月 後期型、10月中期型を発売している。同じ九四式とはいえ共通するパーツの少ないバリエーション展開するとはHWSもビンテージ・レプリカ・モデルガン・シリーズに力を入れているのが解ります。第3弾は昔から噂のあったリバレーターが遂に実現しそうで楽しみであります。

最近、CAWから南部十四年式の発表、ハドソンの焼き直しではなく新規設計と予想だにしない展開を見せてます。後期型はハドソン持っているので、初期型が出たら手にしたいですね。そうすればJack氏のレポート「日本軍の拳銃」を再現できるのですが、九四式も中期型を揃えないとといけないのか・・・

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2011年11月 6日 (日)

ELAN-ROCKEN COLT’S MKⅣ/SERIES’70 GOVERNMENT MODEL LADGE ROLL MARKS

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エランS’70のラージ刻印です。

ガバメントモデル100周年の今年9月に20挺限定で販売されてたものではなく、元は以前に紹介した2004年モデルであります。

それまでほとんど動かすこともなかった2004年モデルですが、作動性向上の為にパーツ交換・調整をしてもらった後、調子に乗って結構ガチャガチャ動かしていたら小キズが付いてきてしまったので、F+コーティングでの再塗装をお願いすることにしました。

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青味の強いケース・ブルー・コーテイングも悪くはなかったのですが、光線や見る角度によっては上の画像のようにラメっぽく見え、興醒めしてしまうこともありました。

以前、調整にエランへ持っていった時に、今度発売されるS'70はスライドを新規に作り直して等の話を色々聞かされており、ラージ刻印も出すということで出来るのであれば新たに購入したかったのですが、余裕もないのでF+コーティングのついでにスライドを新型にしてラージ刻印にしてもらえないかと聞いてみたところ、引き受けてもらい完成した新生S’70であります。

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F+コーティングはラメっぽさがなくなり、角度によって安っぽく見えることはありません。
そして憧れのラージ刻印。

スライドストップのノッチもスモール刻印より大きくなってます。
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右側面も、もちろんラージ刻印。
フレームは2004年モデルのままなので、シリアルNo.70G01214が変わっていません。

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新旧スライドを並べると、色味がかなり変わったことがわかります。

各所で紹介されていますが、改良されたところを見ていきます。

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今まではHFしか再現されていなかったところですが、
フロントサイトを取り付けるスライド上部が平らになりました。

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金型を造りなおしたスライドは1mm高くなっており。リアサイトの溝が深くなっています。この画像では分かりにくいですが、スライドのセレーション部は側面と面一ではなく、1段低くなっています。

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太すぎたトリガーガードも修正し、スライドストップも新しいものに変えてあります。

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確実さの向上の為、セフティーも新しくなっています。
ハンマーを側面以外を再塗装してもらいましたが、やはり動かしていると打撃面は塗装が剥がれてきてします。

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画像では判りにくいですがメダリオンは実銃っぽくするため、あえて跳ね馬がはっきりしていないものに変わりました。

グリップスクリューも、溝の幅が広くなり光沢仕上げになり、マガジン・キャッチ・ロックも挽き物へと細かな所もよりリアルになりました。

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ヘレッツ製のグリップのチェッカーの立ち具合はいいのですが、美しい木目とは言えないので、PAU FERROのダイヤモンドチェッカー・グリップを付けてみました。

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S’70にダイヤモンドチェッカー・グリップという組み合わせ少し違うような感じもしますが、2006年コルト社のカタログのリバイバル生産されたS’70はダイヤモンドチェッカーが装着されています。ラージ刻印ではありませんが。
このカタログはGun誌のプレゼントで当選したものです。

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Don Humeのホルスター。インサイドタイプですが、安っぽさはありません。MTMのアモ・ワレットを添えて、何気なく部屋に置いておくだけでも絵になります。

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結局、これだけのパーツを取り替えて最新モデルとなりました。半分以上はパーツが変わっているので、それなり掛かりましたが、サービスもかなりして頂きました。しかも限定のラージ刻印にして貰いエランさんには感謝しております。

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当時の物を再現した箱もサービスしてもらいました。

製品はカートリッジは小箱に入っていまして、最近の六研設計・生産の証明書は黒くなっています。

エランで見せてもらった実銃の箱は外側が木目調でしたが、もう一回り大きく、内箱が発砲スチロールでした。1911 FORUM.COMという海外サイトでラージ刻印を見つけたら、内箱が黒かったです。S’70でも年代によって変わっているのでしょう。

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上、WA BOB CHOW SPECIALⅡ

下、MGC GOLD CUP NATIONAL MATCH(GM4)で、ラージ刻印トリオです。

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Gun誌1982年12月号の表紙と、ラージ刻印好きはここから始まったのかも?

これでメダリオンなしのパックマイヤー付けて、ロングスライドストップを付ければJackさん仕様になるのですが、第1特集「45のバラード」主演の戦後コマーシャルモデルも大好きなガバメントの一つでして、MGCの末期に発売された時はこれを2トーンカラーに仕上げらればと思ったのですが、そんな腕前もありませんし、せっかくなら最上級のガバメントが欲しくてエランS’70の2004年モデルを購入したのです。

当時、これがS’70の頂点と思われましたが月日と共にさらにリアルになり、2011年モデルでさらに登り詰めました。

2004年モデルを購入してから5年。購入した当初は重くて2トーンカラーなのは良いけど、勢いで高い買い物してしまったかなと思うこともありましたけど、半分以上のパーツ交換と再塗装という回り道をしましたが、結果的に価格相当、それ以上の価値があるものだと思うようになりました。最初から完全な2011年モデルを手に出来ることは幸いです。

現在エランではGCNMの製作が進んでいて、出来ることならば手に入れたいですが、如何せん先立つものが・・・発売までに貯金が貯めたいとは思っていますが、その前に欲しいモデルガンもありますし、モデルガン以外にも必要となっているの物もあるわけで難しいです。

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