HWS 二十六年式拳銃
今回はHWSビンテージ・レプリカ・モデルガン第1段九四式自動拳銃に引き続き、第2弾として発売された二十六式拳銃を紹介していきます。
二十六式も九四式と同じく、初めて購入したGun誌である1980年11月号のJACK氏のレポートによって、知ることとなりました。
中折れ式リボルバーという存在は知っておりましたが、DAオンリーというのを初めて知り、サイドプレートが横に開くという特徴ある構造に惹かれ、九四式と共にいつしかモデルガンで発売されることを望んでおりました。
Gun誌2004年7月号の六研の広告より
六研ヴィンテージコレクション・シリーズ第5弾として二十六年式が発売されます。
第1弾の九四式同様に、購入するのをかなり悩んだのですが、赤羽フロンティアで現物を見たときにあまり心惹かれず、持ったらスカスカに軽いことは想像できたのでアンクルでGM2とGM4の中古を購入することにしました。
HWSから九四式が発売された時は、次は二十六式をと思っておりましたら、見事に実現してくれました。
マルゴーにて予約して、入荷の連絡を受けて引き取りに行き、店頭で空撃ちするのも何なので、外観のチェックのみして家に帰ってから動かしてみたところ、一発目はハンマーが動いて作動したのが、それ以降シリンダーが回転するのみでハンマーが動かない。早速、サイドプレートを開けて見てみるとシアがトリガーにひっかからないと思ったら、しあスプリングが無いことが発覚、外れてしまったりしていることでもなく、付け忘れていた物に当たってしまいました。お店に連絡して交換してもらうことに、今度はちゃんと動作確認をして引き取ってきましたよ。
製造番号50910はGun誌1987年8月号でJack氏がレポートしたものと同じです。
金属製のサイドプレートやトリガーガード、フレームトップ部の肉厚があるので見た目のイメージより、持った感じ軽く感じます(カート込580g)
これぞハンマーという形状を起こしていくと、先端が曲がったファイヤリングピンが見えます。(鳥の頭みたい)指でハンマーを起こしていっても、コックされず完全なDAオンリーです。ハンマーの側面だけ綺麗にブルーイングしたいですね。
トリガープルは最初はかなり重たかったですが、動かしているうちにスムースになってきましたが、一気に引き切らないと重たく感じます。
カートリッジは装填するときは弾頭部を外します。ハンマーノーズ先端保護の為に、空撃ちするときはカートの弾薬筒(雷管)も外して下さいと説明書にあります。
後ろに立っているカートは左から8mm南部、二十六年式拳銃弾(9mmJAP)、9mmルガー、38スペシャル
シリンダーのインサートはかなり奥まっている。私としてはインサートを前に出してカートの弾頭部を付けたまま装填出来るようにして欲しかったです。
トリガーガードを下げるだけでサイドプレートが開けますので、意味なく開けてしまいたくなります。
Jack氏の記事によると、ヒンジド・オープン式のサイドプレートはオーストリアのラスト&ガッサーというDA軍用リボルバーのアイデアで、二十六年式独自のものではないとのことです。
工具無しでここまで分解できます。メカニズムはコルトリボルバーと同じですが、ハンマーブロックどころか独立したシリンダーストップも無いので、部品点数が少ないです。
トリガーを引き切った時に、トリガーの上部でシリンダーをロックします。それ以外は手でシリンダーは回せます。
同じく中折れ式リボルバーのマルシン エンフィールドと、外部にネジが12本露出しているエンフィールドに比べて、二十六年式は3本なのでスッキリとした印象です。
中折れ式リボルバーの醍醐味は一気にオープンしてカートリッジをハジキ飛ばすことではないでしょうか。何回もチャレンジしましたが、エンフィールドの時より上手く撮影できませんでした。二十六年式の方がカートがまとまって飛んでいくような感じでした。
上からハドソン南部14年式後期型、HWS二十六年式、HWS九四式自動拳銃初期型、MKKベビーナンブ
HWSは九四式を昨年10月に発売後、今年2月カッタウェイモデル、5月 後期型、10月中期型を発売している。同じ九四式とはいえ共通するパーツの少ないバリエーション展開するとはHWSもビンテージ・レプリカ・モデルガン・シリーズに力を入れているのが解ります。第3弾は昔から噂のあったリバレーターが遂に実現しそうで楽しみであります。
最近、CAWから南部十四年式の発表、ハドソンの焼き直しではなく新規設計と予想だにしない展開を見せてます。後期型はハドソン持っているので、初期型が出たら手にしたいですね。そうすればJack氏のレポート「日本軍の拳銃」を再現できるのですが、九四式も中期型を揃えないとといけないのか・・・