休止しておりましたが、変わらずに沢山の方々に訪問して頂き、ありがとうございます。
前回に取り上げたエランS’70が、調整から戻ってきたましたので報告致します。
さて、結婚前日に「もしかしたら最後に買えるモデルガンになるかもしれない」という決心で購入したエランS’70でありますが、高額のため貧乏性の私はあまり弄繰り回すことも出来ずにたまに箱から出して眺めて、恐る恐る少し動かしては、指紋も拭き取って戻すということをしていました。
ブッシングやグリップの交換はししておりましたが、カートを詰めての装填、排莢はしたことがありませんでした。理由はカートを箱から出すには、つまんで取れないので箱をひっくり返すしかなさそうだったからでした。
ブログで記事にするにあたって、ようやくマガジンのカートを装填してスライドを引いて戻してみたところ、閉鎖せずにカートがチャンバーに半分入ったところで止まってしまう。ほぼ毎回である。
購入してから4年以上たってから気づいたことですが、これには愕然としました。リアルマッコイM1911と同じなのかと、憧れていた六研ガバは、こういうものなのかと。
取りあえず弄っている内に試しにMGCのマガジンを使ってみたら、問題なく装填、排莢をする。動かす時はMGCのマガジン使えばいいとも割り切れずに、MGCのマガジンとフォロワーの角度を合わせてみたが調子は良くならない。Gun誌2008年12月号のトイガン名銃ファイルを読み返すと2008年モデルでマガジンを作り直したということなので、エランへ問い合わせしました。
メールでのやりとりとしていると、バレルもガラス繊維入りに強化バレルに変わったので、折角なので交換することに。これにはフィッティング作業が必要ということで一度エランへ送りました。
送って直ぐに作業してもらったのだが、新しいマガジンとバレルでも調子が悪いのでまたエランへメールしました。客の物に作動傷を付けるとクレームを言う人もいるとのことで、動作チェックを最少にして戻したとのこと。
改めて作業してくれるということになり、もし会社へ持ち込んでくれるのなら発売前のブローバックモデルを撃たせてくれるということになり、それならばと浅草のエランへ持っていってきました。
ブローバックモデル・コンバットガバメント、試作品の為にスプレー仕上げです。
YouTubeのposthobbyshibuyaさんのチャンネルで動画を観てもらったり、Gun誌のレポートの方が上手く伝わると思うのですが、ドキムネの発火体験は、まず一発目で「おぉ~」と声が出てしまいましたね。今までのモデルガンでは味わったことのないリコイル。しっかりグリップしていても、わずかにだが跳ね上がる銃口。動画よりもカートの飛びが良い感じで(2.5m位)落下位置がまとまっていました。
製品化されたアルミ製のカートの他に、試作の真鍮製のカートでも撃たせてもらったのですが、これまたさらに強烈なリコイルでして、アルミが「ビシッ!」なら、真鍮は「ドシッ!」という重い撃ち応えで、どちらも魅力的でしたね。
とのかく、初めてブローバックモデルガンを撃った時以来の感動で、モニターとしてテストしていたユーザーの方が「これさえあれば、他のモデルガンはいらない」と言ったとか。その気持ちも解るかなと一瞬思いましたけど、やっぱり手放したくないモデルガンは沢山あるわけでして、でも余裕があるのならば¥189,000出して購入しても良いとは思いましたよ。
2月末でしたのでまだ撮影も禁止されてしまいましたが、今月号のGun誌の載っているマシンピストルの試作も見せてもらいました。その時はまだセレクターの付いていない状態でしたが、動画もあるので思ったより早くに製品化が進んでいるようです。
他にも試作パーツを見せてもらったり、ちょっとした裏話を聞かせてもらったり貴重な体験をさせてもらいながらS’70を預けてきました。
それで、この度バージョンアップして戻って来ましたS’70です。購入時とこれだけのパーツが変更しました。グリップは、別に購入したヘレッツ社のは落ち着いた感じで悪くはなく、実銃用と同じというは気分が違ってきますが、最初から付いていた物の方が木目は綺麗なので、気分で付け替えてます。
上が新型マガジンで、ボトムの刻印他、背面の溶接方法、QPQ窒化処理により、リップを固くした錆びないマガジンにとのことで、もちろん作動面も良好です。
下がガラス繊維入りの新型バレル。2004モデルのスライドに合わせるため削ってあります。チャンバーの金属板は2004モデルは後加工でした。そして新型は寸法上は1mmあるかないかですが若干長くなっています。
長くなって、以前より少しだけブッシングより飛び出したバレル。ちょっとだけカッコ良くなった気もします。
スライドストップのかかりも悪くなったので、新マガジンと相性の良い物に交換してもらいました。下が新型で、よく見たらペン先で指した部分が少しだけ長くなっています。
スライドストップとサムセフティはブルーイング仕上げに、トリガーとハンマーはシルバーで、そういうモデルもあって間違いではないのですが、私の好みで側面のみシルバーに塗装してもらいました。
エランのガバメントは他メーカーの物と比べると、何倍もの価格差がありますけど、材料から製造方法、アフターサービスも含めると、その価格にも納得できます。
今回改めてS’70を弄繰り回し、エラン訪問したことでもう一挺、出来るならば入手したいところでありますが、安月給の身分ではやはり手の届きずらいものであります。
私のS’70もパーツ交換したり、作動痕も増えて、仮に中古に出した場合の価値はなくなってきました。その分、私自身の愛着(価値)は増してきました。やはりモデルガンは箱にしまってばかりではいけないのだと、改めて思いました。