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2010年10月26日 (火)

HWS 九四式自動拳銃

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今回は予告通り、皇紀2670年に蘇ったHWSの九四式自動拳銃です。皇紀2594年の頭脳の結集は、どのように再現されているのでしょうか。

初めて買ったGun誌は1980年11月号で、第一特集はイチロー氏のネイビールガーでした。6inルガーに憧れ、発売から随分経ちましたがマルシンの金属モデルを入手した時は、当時の興奮が蘇ってきたものでした。

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その号でJack氏は「日本軍の拳銃(26年式、14年式、94式)」を、テキサスでターク氏とヒロシ・アベ氏をゲストにレポートしたものでした。

旧日本軍の銃を現代の(といっても30年前ですが)テキサスの砂漠で、日本人がサングラス・Tシャツ・ジーンズで構えている写真が、不思議な感じがしました。

当時日本軍の拳銃は、LSからプラモが発売されていた14年式しか知らず、26年式と94式は、この記事で初めて知りました。九四式は今までに知っていたどの銃にも似ておらず、記事の「皇紀2594年に開発されたコンピュータ・ピストル」と書かれていると、そう思えてしまうその奇妙なカタチをしたGunは、Jack氏の独特のレポートと相まって、何とも気になる銃でした。

Jack氏は九四式のこと「噛めば噛みほど、見れば見るほど味が出てくるGUN」と書いており、この初めて買ったGun誌はそれこそ何度も読み返していたので、まさにそのとおりに私もいつしか、コレもカッコイイじゃないかと思うようになり、モデルガンで発売されて欲しいと願うようになりました。

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 それでモデルガンではありませんが、六研のヴィンテージ・コレクションが欲しいと思うようになるのです。ブラックホールで買うことは出来なかったのですが、後に赤羽フロンティアの店頭で見かけたことがあります。でも結局買わなかったのです。ブラックホールの六研ブースでは、購入者に六研のキャップをプレゼントしていたのですよ。黒いキャップに赤字で「六研」の文字が刺繍された物でした。それに購入していったお客さんが六人部さんに箱にサインをもらっていたの見て、「うわぁ~何か買いたいけど買いたい物(買える物)がない」と思い悩んだのでした。それでプロンティアで買ってもキャップもサインも付かないし、値引きもされていない。ベアキャットを購入して金銭的な余裕がないし、S&W MODEL No.3も持った時のスカスカに軽いという記憶もあって断念しました。

後にこの趣味から離れて、戻ってきてからしばらくして頑住吉の存在を知るのですが、そのころには九四式の販売は終了しておりました。他にADVENの文鎮がありますけどね。これは重いでしょうけど文鎮にこの値段は中々だせないですよね。

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HWSは2009年1月に古式銃レプレカ・モデルガン・シリーズとして、テキサス・パターソンを発売してから11月にコルト・ウォーカー、今年2月にコルト・ドラグーンと新規金型で次々と発売していき、コルト1860アーミーの発売も発表された。ウェスタン・アームズはその名前をハート・フォードに譲ったほうがいいのじゃないという勢いでしたが(ハートフォードという社名が合っていないという訳でないです)、今年7月号のGun誌の広告でビンテージ・レプリカ・モデルガンシリーズ第一弾として九四式自動拳銃を発表しました。

モデルガンの人気が徐々に回復してきたとはいえ、正真正銘のモデルガンとして九四式は発売されることはないのじゃないかと思っていましたので、この発表には嬉しくてすぐさまマルゴーで予約しましたよ。9月下旬発売予定が少しおくれましたが、10月18日に入荷の連絡あり、引き取りに行きました。

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ショーウィンドウに飾ってあった物も、奥から出してきてもらった物も、金属部品にはキズが入っていました。殆どの個体がそのようです。

本体の材質は強化プラスチックとなっており、ABSとはまた違った素材なのでしょうか、マット・ブラック仕上げで実銃のザラザラ仕上げな感じも出ていますが、モデルガンとしては綺麗な物が欲しいです。

フレームの2本のネジはトリガーとハンマーを止めるものですが、Gun誌でレポートしたものはネジの頭がフレームと面一ですが、HWSでは頭が出ています。強度の問題かもしれません。

マガジンを抜くとマガジン・セフティが起き上がり、トリガーを直接ロックします。

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お尻でっかちなデザインなので、厚みもあるように思われますが、もってみると実際の幅は薄くて驚きます。十四式は逆に、ほっそりしたバレルがフレームも薄いと思ってしまいますがグリップが角ばっていて、思ったよりも厚く感じます。

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6条のライフルリングが再現された奥は銃口内は貫通されておらず、銀色のインサートが塞いでいます。

フロンサイトは金属製の別パーツなのは、嬉しいところです。

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スライドを少し引くとロッキングブロックが下がるのが見えるので、これだけでメカメカしい感じがして何か嬉しいです。

悪名高き、むき出しのシアバーをトリガーを引く前に押した人は多いのではないでしょうかw

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こう見ると十四式のようなボルトの様でそうでなく、ストライカー方式の様でハンマー内臓という、それが九四式。

安全装置は十四式より、まともな位置に付いていますが、ガバみたくグリップしたままの親指で解除とはいきません。

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マガジンだけはピカピカのメッキ仕上げ。カートがボルトネックなので、次弾で押しながら入れようとすると引っかかるので、ローディング・ボタンを下げれば、スムースに装填出来ます。

グリップは厚みもないので握りやすいが、私の手だと小指が余るのでフィンガーレストが付いていたらと思いますが、説明書に当時(1934年)の30歳男性の日本人の平均身長161cm,平均体重54kgということを思い握ってくださいとあります。

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八ミリ南部のダミーカートは雰囲気の良い箱に入っています。ブレットはネジ止めされているので、使用していると緩んできます。

立ててある真ん中の銅色のブレットのはハドソン十四式用のダミーカート、同じ八ミリ南部弾なのだがHWSより小さく、別冊Gun Part1で比較するとHWSの方が正しいです。右端はMKKベビーナンブ用七ミリ南部弾のダミーカート。

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分解時にクロスボルトを押し出す用の抜き棒がついえいるのですが、なぜかPFCのローダーと同じ形をしていますw

皇紀2594年の頭脳の結集というべき、ハンマー上端部のローラーも再現されています。

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分解・組立の方法は説明書に詳しく書かれているので、特に難しいことはないです。

トリガーとハンマーの間にはシアバーしかないです。ゴツゴツとしてメカメカしい外観と違って、部品点数が少なくくシンプルです。

分解して初めて、グリップは金属製だと判りました。

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当時の将校用拳銃として自費調達されていたコルト32オートブローニングM1910

Wikipediaによると当時、九四式は嚢、柵杖、予備弾倉付きで一挺50円(HWS ¥25,600)
コルト32オートは100円(CAW \19,800)
ブローニングM1910は昭和3年頃、本体のみ40円(マルシン ¥12,500)

現在のモデルガンの価格も書きましたが、金型を買い取り修正した物だったり再販の物と、新規金型の物を比べられないですね。

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日本軍の拳銃を揃えて。こう見ると小型拳銃として開発された九四式ですが、あまり小さくみえないですね。持ってみると幅の薄さで小さく感じるのですが。

HWS 九四式は売れている様で、ビンテージ・レプリカ・モデルガンシリーズ第二弾にも期待が高まります。もしかしてHWSはハドソン十四式の金を持っていて、HWで発売とかしたりして?私としては九四式と共にレポートされていた、二十六式を発売を願っております。

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2010年10月17日 (日)

ROCKEN NEWS

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次回はHWSの九四式と予告しましたが、まだ入手出来ないので前回話題に出した六研ヴィンテージ・コレクションの広告等を探していましたら「ROCKEN NEWS」等、六研に関するチラシが出てきましたので紹介します。

ROCKEN NEWSは、VanVeenさんのTAKE IT EASY 2009年1月11日の記事に紹介されておりますが、私が持っているのはその後の号と思われます。

ブラックホールの六研ブースで配られていたもので、現物はクリーム色の紙に両面印刷されています。この時、九四式がなくS&W MODEL NO.3は手に取ってみましたが、スカスカに軽かったので、作動せずこの軽さの物にこの金額を出すのは、それ相当の意欲がないと駄目だと思ったものでした。

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こちらは3号目なのでしょうか?(現物は黄緑色の紙に片面印刷)、この後からも発行されていたのかは不明です。

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このチラシは御徒町のレプレカに置いてあった覚えがあります。何となく貰って行って中身を見て「六研の真鍮だ!」と驚いたものでした。これなら動かなくても欲しいと思っていましたが、レプリカにも現物は置いてなく、Gun誌等の広告を見かけることなくしばらく謎の存在でした。しばらくして、ブラックホールの六研ブースで対面。一番安い真鍮モデルでも8万以上の値段が付いていたので、恐れ多くて手にすることも出来ず、横目で眺めていただけでした。

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リアル・マッコイのスプリングフィールドM1911のチラシです。Gun誌の広告でも同じ写真を使用しているので、ご覧になった方も多いと思います。

モデルガン本体は、2009年9月22日の記事で紹介してます。

次回こそは、HWSの九四式を紹介したいと思います。

10/18 追記

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買って来ましたw

2010年10月12日 (火)

HUDSON RUGER BEARCAT 22RIMFIRE

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9月末にHWSの94式が発売される予定で、それを購入次第、紹介していこうと思ったのですが、10月中旬に延びたのでハドソンのベアキャットを紹介していきます。

94式の代わりに、ベアキャットというのには意味があるのですよ。

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Gun誌1993年9月号の広告より

ハドソンのベアキャットについてはこれ以前には、Gun誌1989年月のモデルガン・アンタッチャブルに登場した位で、その存在とカタチは何となく知っていましたが、あまり興味あるものでもありませんでした。

そしてブックケース付スペシャルエディションの登場です。

コクサイが金属チーフやSAAを木製ケースに入れて販売し始めて、遊ぶのはエアーソフトガンで、モデルガンはコレクション性を高くして販売していくの流れの中で、ハドソンはベアキャットを豪華仕様にして販売を始めました。

木製ケースでなくブックケースというのも面白いし、正直、あまりカッコイイと思っていなかったベアキャットですが、綺麗な24kメッキとローズウッドの木製グリップの組み合わせで、何とも小粋な感じで悪くないと、この広告でベアキャットに興味は持ち始めたのですが、価格も安くはないのですし、この頃、六研の94式を欲しいと思っていたので、ベアキャットを買う余裕は無いと思ってました。

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先の広告を見たすぐ後のことだったと思いますので、1993年8月に開催されたガン&ミリタリーのイベント「ブラックホール」へ行った時のことです。

目的は六研ヴィンテージ・コレクションの94式でありました。その前のブラックホールで、六研が出展していたのを知っていたのか、ヴィンテージ・コレクション第2弾のS&W MODEL No.3がブラックホールで販売開始される記事を読んでなのかは忘れてしまったのですが、ブラックホールで六研が出展しているので、94式を販売していると思い。意気込んでモノレールの乗って会場へ向かいました。

六研ブースへ行くと販売していたのは、新発売のS&W MODEL No.3。イベント限定品の浜田式自動拳銃。ガバメント・ソリッドモデル(銀・洋銀・真鍮製)で、94式は売れ切れていたのか、持ち込んでいなかったは判りませんが置いてなくガッカリしたものでした。

目的を失ってしまったのですが、せっかく着たイベントなので何か買って帰りらないと収まりがつかないと会場をウロウロとして廻り、イベント終了間際まで悩み抜いたのですが、会場内で一番、気になった物がベアキャットのスペシャル・エディションでした。

踏ん切りを付けて買うこと決意したのですが、やはり価格は気になってしまいます。付いていた値札は2割引きの\19,200。終了間際なので、安くしてくれるのを期待しつつ交渉したら、\200だけ値引きしてくれて\19,000。もう少し値引きを期待したのだが、購入することにしました。

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説明書は文字だけでカートリッジの装填の説明が書かれており。限定販売品の為、パーツ単体の販売はしなく、修理扱いということでパーツ表もついていません。

ブックケース用のスリーブは、SMGシールは貼られているだけでの安っぽいものですが

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その中身はとってもゴージャスですw

本棚の中に紛れ込ましておくのが、正しい置き場所?なのでしょうが、私の本棚にこれが紛れ込み様な、立派な装丁の本なんかありませんよ。

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バレルの刻印。

シリンダーの肉厚は、22口径には十分すぎる程で、6連発じゃもったいないくらいです。

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右側面の刻印。フレームの「781218」は78年12月18日かな?

販売は79年からなので、金型が完成した日ではないかと、Gun誌で新見氏が書いています。

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シリンダーのベアキャット。判るでしょうか?

他にグリップ底部と、付属の金属製プレートに「Serial No.2304185」とあります。300丁限定ということですが、他はどうなっているのでしょう。

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カートリッジ左からNAAミニデリンジャー用の22ショート。22LRの実砲薬莢。ベアキャット付属の22LRダミーカート。底部に「A」の刻印があります。

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ファイヤリング・ピン部以外、分解したところ。実銃との再現度はどれほどなのかわかりませんが、シリンダーハンドやシリンダーストップもコイル・スプリングを使用しているのが特徴です。

メインスプリング分解時にハンマーストラッドにピンを差し込まなかったので、この後の組み立てに苦労しました(汗)

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私が所有しているハドソン製品を並べてみました。

今回のベアキャットとブラックホークハイスタンダード・デリンジャー以外はここ5年のうちに購入したものです。あまり見向きのしなかったハドソン製品でありますが、コレクションがそれなりに揃ってくると毛色の違ったのに手を出したくなり、そうするとハドソンへ目が向いていきます。やっと私がハドソンへたどり着く様になったのですが、残念ながら営業停止してしまいました。

今度、CAWからM3A1がリバイバルされ、気になる一品であります。やがて再登場してくるであろう他のも、期待するばかりです。

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六研の94式を購入出来ていたら、恐らく手にすることのなかったベアキャットでありますが、結果的には満足しております。六研の94式を持っていたらHWS買うのも躊躇してたかもしれません。HWSは予約済みですので、次回はHWSの94式と、珍しく次回予告をして今回はこの辺で。

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