Marushin SMITH&WESSON M439 METAL FINISH
今回は何か人気があまりないような気がする、マルシンのM439を紹介していきます。
Gun誌1981年5月号の広告より
マルシンM39&M439はワルサーP38に続いての(疑似)ショートリコイル・ブローバックとして発売されました。その少し前に、MGCからもニューモデル5の第一弾としてM39が発売されてました。MGCはショートリコイルせず、先に発売されていたM59に比べるとインパクトがないように思われたのですが、当時はマルシンよりも人気があったような印象があります。累計では販売時期の長いマルシンの方が売っていると思います。
Gun誌1983年1月号の広告より
コクサイに引き続きマルシンもこれまで発売してきたABSモデルガンを一斉にメタルフニッシュ(MF)化していきます。この広告にはブローニングHPが載っていませんが後にMFモデルも販売されてます。マルシンのMFは国際同様、茶色味が強いものでした。発売当初はステンレス製スプリング、ドローバーにロストワックスを使用していて定価がM39が¥9,500、M439が¥11,000でしたが、この時、共に¥7,500へに値下げされています。この当時のキットモデルは¥4,500で、兄がM439を購入しました。
兄はボブ・チャウ・カスタムに影響されてか、彫刻刀でステッピング加工をするつもりが、魚の鱗みたいな状態で止めてしまいました。発火をすることもなく、割とすぐに飽きてしまったのか、売却先を探していたので、私の友人をモデルガンの道に引き込もうと、少々無理に売りつけました。友人はマルイのマグナムキャップで発火させたという話を聞きましたが、その後はどうなったのか?
マルシンは2007年末にM1910&25AUTOの再販を何年化ぶりに行ったら、エクセレントHW仕上げはすぐに完売。今までにシルバー、マットブラックHW、キット、サイレンサー付、メタルフニッシュと立て続けにバリエーション展開をしていきました。
これに気を良くしたのか2008年5月末にM39&M439も同様に、ダミーカート仕様エクセレントHWで何年かぶりに再販となりましたがM439はまだ店頭に残っている状態で、それから2009年8月にキットモデルを出しただけに留まっています。
今回の紹介するのは、おなじみ古河市の文功堂さんで買ったものです。前回のハドソンNAAを買いに行った時に、在庫一斉セールを行うとのことで、それをこのブログで宣伝する前に先に自分で欲しい物は確保しておこうとマルシン・クリント1と同時に購入しました。
MFになりましたが、兄が持っていたキットモデルと同じなので新鮮味はなく、懐かしい対面という印象でした。
左側面の刻印。MADE IN J.S.A.は「Japan Saitama kAwaguchi」でしょうかw
プラグ・ファイヤー・カートリッジはHPと共通のものです。ダミーカートリッジをマガジンの装弾することは可能ですが、マルベリーフィールドの9mmカートは、バレルのファイヤリングピンが太いので使用できません。
エキストラクターはM39はライブですが、M439はダミーです。
分解してみました。メカニズムの解説はTDF MRIさんが2009年12月6日の記事で詳しく書かれておりますので、御覧になってください。
組立は前回のハドソンNAAよりはるかに上級者向けです。
発売順からかM39はMGC。M439はマルシンという印象があります。
Gun誌1981年8月号のモデルガン・ダイジェストでMGCとマルシンのM39が取り上げられ、メカニズムはマルシンだが、アクションはMGCにはかなわないとあります。私が持っている個体は、記事の物とそれぞれ製造時期が異なりますが、アクションに大差は感じません。
M39の発売当初は発火を楽しまれる方が殆どでしたし、マルシンも歴史あるメーカーですが、アクション派に認められるようになってきたのは、PFC開発以降、ブローニングHP発売からですからですから、まだ日が浅くショートリコイルBLKを再現といっても、作動に信用があるMGCを好んだ人が多いのではなかったのかと思います。
昔はM39のリアサイトが好きになれませんでした。兄も同じでM439を買ったのですが、年を重ねると古いモノが好きになるのか、今ではM39のリアサイトも好きです。M439の方が売れ残っていたりするので、一般的にはM39の方が人気があるみたいですね。
MGCのM659も交えて、やはりS&Wオートのモデルガンの少なさが気になってしまいます。
現在はマルシンのM39&439のみで、再販にあたってセンターファイヤー化するならば、スライドのパーツ類をほとんど作り直さないと駄目で、そんなにコストはかけられないのでダミーカート仕様となったのでしょう。(P38も同じ理由っぽいですが)
マルシンさんは次々と再販してくれるのは良いのですが、そろそろ、新規でモデルガンを出しても良い頃と思うのですが(徳之助ブラスターの予定もありますけど)。何度か書いてますけどM3913なんかプロップ屋さんも喜ぶし、売れると思うのですがね
そしてKSCさんにはP230に続いて、M945のモデルガン化をお願いしたいところです。
M39&439が再販したから。木製グリップも再販してくれると思っていたら、発売される様子がまったくないですね。もっと売れればマルベリーとかCAWが発売してくれるのでしょうけど。カタヤマさんに頼んでみようかと思ったら、クレイトンファクトリーなるところを見つけてしまった。ヤフオクのみでの販売というのが難点ですな。
なんか以前に撮ったのと同じような写真になってしまいましたが、今回はこの辺で。
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コメント
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M439に魅了されていた一人です。
M439は私にとってモデルガンの楽しみを教えてくれた練習機のような存在です。
私もマルシンのM439とMGCのM39では発火性能に差はなかったと記憶しています。
どちらかというとマルシンの方が不発も少なかったと思います。
「J.S.A」がそんな略だったとは(笑)
確かに埼玉で川口ですねw
当時「J」をカッターで「U」にして自己満足に浸っていました。
マルシンの茶色なメッキは出始めには違和感がありますが、今見るとこれもアリな気がします。
惜しむらくは手元に状態のよいものがないことですかね。
投稿: Jumo | 2010年6月15日 (火) 01時01分
コメントしたはずが送れてませんでした~ショック(涙)結構面白い事をコメントしていたはずですが~(うそ)
こちらのモデルはまたまた持ってませんがマルシン好きを自任する私にとっては「いつかはM439!」くらい気になっているモデルです(ほんとかよ)マイアミバイス全盛期にM645の代わりに遊んだ方もいるはずですよねー
私のマルシンさんの新規希望モデルはM1900とかエスコートとかセンチニアルとか絶対でないかな的なモデルガンを希望します!タナカさんにはWZ63のモデルガンをお願いします!(無理か~)
投稿: hajime | 2010年6月15日 (火) 01時11分
>Jumoさん
なんか人気がないと書いて申し訳ない気が・・・これを見て、「M439、良いかも」と思ってくれる人がいればいいのですが。
発火性能も申し分ないとのことですが、ダミカで再販したのは、住宅事情の変化と発火調整のトラブルがない分、売り易いのでしょうか。
茶色いMFも見る角度によっては、良い感じもしますが触ると指紋もつきますし、耐久性を考えるとあんまり触ることも出来ないので、やっぱり厄介です。最近のM1910のMFはどうなのでしょうね。
投稿: GFC | 2010年6月15日 (火) 19時01分
>hajimeさん
消えたコメントが気になりますがw
「いつかはM439」と言う程、敷居の高いモデルではないので、余裕が出来たら手にしてみて下さい。
たしかにM645に近いですけど、ガスガンだけどMGCにいった人のが多そうな、シルバーもM639としては発売されませんでしたね。
マルシンのガスガンのラインナップもみると、何でも有りな感じですから、驚くようなのを発売して欲しいですが、ド定番のP38は、きちんと作り直して欲しかったです。
投稿: GFC | 2010年6月15日 (火) 19時34分
こんばんは。
デビュー当時はM439の新型Rサイトにあこがれつつも手が届かずM39を購入したのですが、オヤジになった今では、M39のヤボったい丸っこさに愛着を感じます←ワガママばっかり!メタルフィニッシュはHPのコマーシャルを持っていますが、経年変化にビビってほとんど触ってません(汗)。
P-38(祝!再販決定)やこのM39系はファイヤリングピン後部を分割できるM9系とは機構が異なるのでCF化は難しいのかもしれませんねぇ。自分もライブエキストでのCF化を強く希望する一人なのですが…。
投稿: TDF MRI | 2010年6月18日 (金) 21時19分
>TDF MRIさん
こんにちは。
リアサイトを今、見比べてみると、M39の方がデザインがまとまっている感じがします。M439は後付けな感じがカスタムっぽく見えなくもないので、こっちも「有り」かな~と思っています。
MFはやっぱ、触ることをためらってしまいますね~開き直ってシルバーにしてしまうというも手ですがね。
昔と同じように再販するのも、パーツ供給に不安がないというのもありますが、メーカーの前向きな姿勢がみえない点が残念です。
投稿: GFC | 2010年6月19日 (土) 12時38分
こんにちは。
私はMGCのM39を買ってしまったので、マルシンのM439が憧れでしたね。いつかMGCから発売してくれると待ってたのですが、HWで出た頃にはすっかり熱も冷めてしまって…<M459はかろうじて購入しましたけど
古いGun誌を漁ってて見つけた記事によると、マルシンがM439の製造を発表した時期って、実銃の439の誕生から数ヶ月しか経ってなかったそうですよ。目敏いぞ、マルシン!同号にはM52も発表されてたんですけどね~。未だに実現されてないのが残念ですw
投稿: 荒鬼 | 2010年6月20日 (日) 13時23分
>荒鬼さん
こんばんは。
MGCからM439が発売されたのは94年で10年以上たってますから、M459の方がトリガーガードも変わった分、新鮮味はありましたね。
マルシンM52の記事ってあったな~と探している探していると(81年1月号)、81年4月号の上六ガン&ホビーの広告にはM52が¥12,000とありましたw問い合わせた人いたでしょうね。M52は今、実現しても新鮮味があって良いですよね。
投稿: GFC | 2010年6月20日 (日) 21時14分
こんばんは。
M439が発表された当時は、取って付けたようなリアサイトガードはあまり好きではなかったのですが、今見ると、S&Wオートの華奢なサイトには必要な装備であると納得です。
今入手可能な木グリはクレイトンさんのしかないようですね。ヤフオクをやらないのとお金の無い自分にはちょっと手が出無さそうですw
投稿: VanVeen | 2010年6月22日 (火) 22時35分
>VaVeenさん
こんばんは。
私は逆に、その取ってつけたようなリアサイトガードが昔は好きだったのですw
しかしこのタイプのリアサイトは短命で、より丈夫な固定型となっていきましたね。
マルシンさんも再販するなら木グリも一緒に再販して欲しいものです。HPもストックだ出したけど木グリの再販しないという、よくわからないことしますよね。
投稿: GFC | 2010年6月22日 (火) 22時53分