
マッドマックス、クリント1、ブラスターと映画で使用されてきた派手な銃を紹介してきましたが、今回は銃としてはおとなしいですが世界一有名で派手な活躍をしているスパイ(ある意味駄目ですがw)、御存知ジェームズ・ボンド愛用のワルサーPPKを紹介していきます。

実銃と順番が違いますが、マルシンPPKのベースとなったPPK/Sの広告(Gun誌1981年2月号)です。3月号の広告では定価¥8,500で、81年2月中旬発売予定となっており、6月号のモデルガン・ダイジェストで競作となったWAと取り上げれています。バルエーションとして後にPPスポーツも発売されました。1982年にはPPがスズキ・ブランドで発売され、PPK/Sもスズキ・ブランドへ移行され定価¥7,500に値下げされます。スズキ・ブランド消滅後キットモデル発売辺りからマルシン・ブランドに戻ります。
過去に8mmフィルムで自主映画を撮っている時に、劇中劇で女の子に中型オートを持たせたかったので、当時再販されたばかりという理由だけでPP(サテンタイプ)を買ったのですが、PPに思い入れもなかったので撮影後に売却してしまっています。
1994年にはHW、センター・ファイヤーとリニューアルされるのですが、この頃から版権を気にするようになった為、ワルサーバナーの刻印が無地だったり、MARUSHIN、WALTHEPと誤魔化されてきたが、2006年末からワルサー公認モデルとなっています。
2007年にマルゼンがらワルサームービープロップシリーズとしてP99とPPK/Sが発売されたときに、サイレンサー付というのには凄く惹かれるところはあったのですが、ガスガンだからな~というのがひっかかり、マルシンもワルサー刻印が復活したので、サイレンサーは付けられないけどPPK/Sを買って我慢しました。後にこれはコメントを頂いているSS32オートさんにマルシン・ハイパワーやら、SIGHT誌を頂いているので御礼に送っております。マルシンからPPK発売の告知があったからPPK/Sが不要になったいうのもありますがw

PPKとして3月に最初発売されたダミーカートモデルです。マルゴーにて購入しました、店頭では3日で無くなったとか、予約しておいて良かったです。
マルシンは5月にマーブルグリップと木製グリップ付のスペシャル・エディション。
7月にベーシック。
9月にロストステンレスシルバー。
12月にサイレンサーモデルと立て続けにバリエーション展開しております。
もっと早くからPPKを発売したほうが良かったのか、今のタイミングだからこそ売れているのか・・・?


上下の写真は銃の向きと小道具の配置を変えただけではありません。
上はノーマルのグリップ。下はB.W.C.の実物複製グリップです。価格も安くないし、プラからプラのグリップに付け替えるのもどうかと思いながらも、一旦売り切れると欲しくなって、再入荷時にすぐ買いに行きました。付け替えると質感は一気に向上。ウェイトが入ってない分軽くはなってしまいますが、満足感は高いです。B.W.C.の方が底部にかけて少し広がっていて、マルシン純正より握りやすいです。後に茶系マーブルも発売されています。そっちも欲しいですが、CAWからも木製グリップが発売されてたりして、思わぬ展開をしております。
時計はSwach 007 VILLAIN COLLECTIONのJAWSモデル。オメガのシーマスターは買えそうもないので、Swachで我慢です。ボンドでなく、悪役をイメージとしたSwatchですがジョーズは「007 ムーンレイカー」でボンドに協力しますしね。
映画の007シリーズについて知ったのは、「007 わたしを愛したスパイ」公開前のTV宣伝番組で、サブマリンへと変形するロータス・エスプリにやられてしまってプラモデルを買った憶えがあります。

イースト.AのNo.007ショルダー・ホルスター。定額給付金で買いましたw
こういったものを出してくれるとはホント嬉しいです。イースト.Aは同時期にアンクルタイプのショルダーホルスターも発売したりして、やってくれますね~。ダーティーハリー・ホルスターも出せば売れると思うのですが。
「007 わたしを愛したスパイ」のエスプリにはときめいたのですが、007シリーズはTV放映すれば、観たり観なかったりしているぐらいで劇場で観たのはチケットを貰った「007 ゴールデン・アイ」だけでした。「007 デイ・アナザー・デイ」は20作品記念ってことだし、予告編も面白そうなので観に行こうとしたが、機会を逃してしまい。そうしたらイアン・フレミングの原作を読んでみたくなり探したのだが、なかなか見つからず大型の書店や古本屋で揃えたのですが「オクトパシー(007/ベルリン脱出)」はまだ持ってないです。こんだけ有名な映画シリーズの原作なのに、どういうことなのでしょう。書かれた年数が古いからか?早川書房から発売されているのは新訳されているからいいが、創元推理文庫のは文章が古く読みづらいところもありますけど。
原作のジェームズ・ボンドの人物描写を読むとティモシー・ダルトンに近いですが、ショーン・コネリーやロジャー・ムーアをイメージして読んでしまいますね。

007といえば、PPKにサイレンサーというイメージですが、実際その組み合わせは劇中にあまり登場しないのですが、やっぱり付けたくなってしまい。マルゼンを横目に見てたのですが、マルベリー・フィールドはやってくれました!サイレンサーの中身はただの空洞です、マルシンのはパーツ10点より構成ということですがマルシンのHPの動画を観ると付けても音の大きさはさほど変わらないですね(試作だからか?)。グリップ、ホルスター、サイレンサーと、サード・パーティーからこれだけモデルガンのアクセサリーが発売されたのはGM5以来じゃなかろうか。
原作を読めば映画もちゃんと観たくなって、アルミケースに入った007アルティメット・コレクションBOX DVDが欲しいとは思いつつ値段も高いし、一度に20本のDVDが手に入ったところで観ないのじゃないかなという不安があって手を出さなかったのですが、アシェット・コレクションズ・ジャパンのジェームズ・ボンド公式 DVD コレクションは隔週ごとに販売ということで、これならば買いやすいし、観ていくのにも余裕があって良いと申し込み、先日、最終巻の「007 慰めの報酬」が届いて全巻揃いました。

左側面の刻印。
ダミーカート・モデルはスライドがABSでフレームがHWと、実銃における素材の違い、質感の差を表現しようとしてるが、あまりそう見えないかも。スライドを磨けば変わってくるかもしれない。

右側面の刻印。ワルサーのライセンス関係でにぎやかですが、嫌いじゃないです。

プライマー周りが赤く塗られたダミーカートリッジ。底部には「32ACP」の刻印があります。マルシンのダミーカートリッジはもう少し、ブレットとケースの色の差をつけて欲しいです。
エキストラクターはセンターファイヤーからライブ化されています。


説明書とは別の注意書きに「それどれのパーツは、非常にタイトに出来てますので、分解することを、弊社ではおすすめしておりません。」とあり、フィールド・ストリッピングまでしか説明書には書かれていない。ホントにタイトでスライドを外すのも壊れるのじゃないかという感じで、頻繁にはやりたくない。スライドの内側を少し削れば少しは良いのだろうが。
大元のPPK/Sの設計は故・六人部登氏によるもの。モデルガン・ダイジェストによると霞ヶ浦の自衛隊補給所で取材したPPKを元にPPK/Sにしたとか、あと六人部さん考案の新型カートリッジにするつもりが、マルシンからPFCを使うように言われて変更に苦労したらしいとあります。六人部さんの新型カートリッジがどうなのだったか興味ありますね。
分解・組立するのにあたってSS32オートさんにPPK/Sの説明書を送って頂いて助かりました。分解をすることを進めないとあっても、説明書にはパーツ表を載せていて、自力で分解出来ない人が、どこか壊れた場合はどうすれば良いのでしょうか?むやみに分解して泣きついてくるユーザーが多いから載せないのか?KSCのような親切丁寧な取り扱い説明書を付けてくれれば問題ないと思うのですが。


分解・組立で困る人もいると思うので、PPK/Sの説明書を載せておきます。

WAのAR-7と。AR-7ほど007映画の秘密兵器に、相応しい銃はないでしょう。「007/ロシアより愛をこめて」を観れば、茶系のストックもまた良いなと思ってしまいます。
ハドソンの営業活動停止で、昔からのメーカーはマルシンとWAだけになってしまった。再びWAがモデルガンの発売することは望めないし、マルシンのPPKは好調な感じであるが、これも28年前に発売したPPK/Sのバリエーションに過ぎずないので、そろそろ新規設計のモデルガンを発売して欲しいです。マルシンのHPによると直前で延期になったハイブリットが復活するそうですが、ハイブリットが売れないと、純粋なモデルガンの新作は望めないでしょうか。

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