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2009年8月22日 (土)

HUDSON U.S. Rifle,Cal. .30, M1 Garand

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8月15日に更新が間に合いませんでしたが、当ブログも2周年を迎えることになりました。今年になって更新ペースが遅くなったにも関わらず、昨年よりの多くの方に訪問していただいてありがとうございます。

 

1周記念の時はプレゼント企画なんてものをやり、「2周年記念をやるほどネタがない」とも書いたのですが、週一更新でなくなったので2周年を迎えることになりましたw
でもプレゼントに出すような物もありませんので、普通にコレクションの紹介をしていきます。

 

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それでも2周年ってことで、大物のハドソンM1ガーランドの紹介です。
念の為、書きますけど、このM1ガーランドはプレゼントの景品じゃありませんので、「ガーランド、くれ」とコメントやメールは書いてこないでくださいねw

 

昔はアメリカのテレビドラマ「コンバット!」は、何度も再放送され、銃に興味を持つ以前から何となく観ていたのですが、銃に興味を持つようになってからは、視点が変わってきて装備している銃が気になりだし、リトルジョンやケーリーが持っているライフルはクリップごと装填して、撃ち終るとクリップが飛び出すというのは「コンバット!」で知ったことでした。それがM1ガーランドというW.W.Ⅱにアメリカ軍が採用していた銃だということもわかり、なんでそのような銃がモデルガンで発売されないのかなと思っていたこともありましたが、既にエアーソフトガンが主流になっていた1988年に発売されます。ハドソンからというのは以外でした。

 

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Gun誌1988年5月の広告より

 

次期発売としてガーランドが告知されたのが同年1月号の広告。3月号の広告には予約が始まっており、6月号にはモデルガン・ダイジェストで取り上げられています。

 

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Gun誌2005年6月号の広告より

 

ハドソン40周年記念として販売されたガス・オペーレーション・モデル(GASOP)。当初40丁限定ということだが、実際はもっと販売してると思います。

 

CMCの98kスポーターの時にカタログを見て、これは欲しいモデルガンを全部買ってから、最後に買うモデルガンだと思ったと書きましたが、ハドソンからガーランドが発表された後は、価格は98kスポーターの約2倍なので、こっちのほうが最後になりそうだと思っていたのです。

 

98kスポーターを買ったから次はガーランドだ、とは価格も高いのでそういうわけにもいかず、まぁ、最後に買えば良いかと思っていたら、ガス・ブローバックが発売され、面白そうだけどホースが出てるし、さらに高額になっているので、まだ先の話だな~と思っていました。

 

モデルガン趣味に復帰してからビクトリーショーに行くようになり、ハドソンが出店しB級品として長物を安く販売しており、最初に見た時、たしかガーランドのダミーカート・モデルは63、000円の値段がついていました。この時、定価は90,000円、ショップで値引いた金額よりはるかに安いので、何とか手の出せそうな金額だなと思っても、その時の財布の中身では足らず、また次回も出店するだろうと思い、それから3ヶ月に1回のビクトリーショーに何回か行くのですが、今回はHFのディティクティヴ。ガーランドはまた其の内に、と眺めて帰るだけでした。

 

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やがて、人様よりだいぶ遅いですが結婚することが決まりまして、モデルガンの趣味は一応認めてくれたのですが、結婚したら、そうそう買えるものじゃなくなるだろうと思いまして、ガーランドを買っておくなら独身の時にしかない。気が付けば結婚までのビクトリーショーはあと2回だが、2回目は直前なので行けないだろう。買うならば2006年7月2日のビクトリーショーがラストチャンスだろうということで、決心しました。

 

今の家内もビクトリーショーに同行することになり、長い箱を持ったまま、その後一緒にウロウロするわけにもいかないので、前日に上野駅の特大のコインロッカーがあることも確認して、当日を迎えました。

 

「長いの買うけど良い?」と断っておいて、会場に入ったら「何か臭うけど、ゴメンネ」と気を使いつつ、ハドソン・ブースの前に。ガーランドには68,000円の値段がついていた。GASOPは確か98,000円だった。前回より値上がっているので交渉してみるも、強気に出られて駄目だった。しかたがないが今回しかチャンスはないので、GASOPと最後まで悩んだが結局、価格と飛び出しているコードが気に入らすダミーカート・モデルを購入しました。

 

 

 

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手に取るとガスシリンダーの為、左手にかなり重みが伝わるので、右手(トリガーからストック後端)は軽く感じます。

 

マズルにライフルリングはなく、銃口は塞がれています。ガスプラグは外すのに、M1ツールが欲しくなります。

 

パーコモデルと思われる仕上げだが、バレルだけ違います。ホントは普通のガンブルー仕上げが良かったのですが、選ぶことは出来なかったので仕方がないです。

 

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クリップキャッチの横にインナーフレーム固定用のネジが露出しています。何とか隠せなかったものなのかねと素人目には思えますが、実銃とは違い、亜鉛合金で金型による製造、コストや強度の問題があってハドソンだって、出したくて出した訳ではないと思うので我慢するしかないでしょう。でも、せめてマイナス・ネジにしてほしかったですね、初期型はそうだったのですが。

 

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クリップでの装填は結構、力がいるので親指が痛くなります。まだ、ボルトに親指をはさんだことはありませんけどね。

 

ボルトの操作はスムースですが、最終弾と共にクリップがエジェクトされることは、殆ど無いです。ロッド・キャッチの後端の調整で、クリップが排出するタイミングが変えられるのが上手くいかないです。排出される時でも、そんなに勢いはなく、重い方が反発力が強いからかカートを8発付けたまま、クリップ・キャッチでエジェクトさせたほうが良く飛びます。

 

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リアサイトとレシーバー後部の刻印。

 

リアサイトのアジャストメント・ノブは左側がエレベーションで、右側がウィンテージ。工具なしで回すだけなので調整は容易で、優れた軍用銃であることを感じさせてくれます。

 

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買って帰ってから、一番愕然としたのがこの穴!ダミーカート・モデルなのにGASOP用の穴が!

 

買う時には、とにかくこれを買うしかないのだと思って、箱から取り出して眺めることなく買ってしまったのだが、これは自分のチェック・ミスだし、この穴がB級品ということで安かったのだと諦めるしかなかったです。

 

後になってハドソン・スレを見ていたら、GASOP発売以降、入荷した店頭で普通に販売しているダミーカート・モデルにも穴があるとか、、、
購入を考えてる人は、まずはここをチェックしたほうが良いです。

 

木ストはツヤツヤで、それはそれで良いのだけど、金属部分の仕上げとは合わないかな。

 

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モデルガン・ダイジェストにはクリーニング・キットが付いているとあったのですが、それは初期モデルのみなのでしょうか。

 

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30-06カートリッジは実物のプライマーを抜いたダミーカートリッジ。カート8発とクリップでハドソン・ダイレクトだと¥4,039(税込)するが、ブラックホールでサープラス品を扱っているブースで購入。¥1,900の値札がついていたが何もいわず\1,500にしてくれた、ダミープライマーも付いていてこっちのほうが断然、お得です。

 

スリングもサープラスで見けられれば、そっちの方が安いかも?私はハドソン・ダイレクトで購入しましたが、送料・代引き手数料込みで¥3,500かかってます。

 

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トリガーガードを下げるだけで、バレル&レシーバー部、ストック、トリガーグループと3つに分解できます。

 

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カートの先端ぐらいで、ここまでは簡単に分解できますが、組み立てはちょっと慣れが必要です。

 

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正直に言うとスタイルだけでいえば、M1よりM14が好きだったりする。それなのにM1を買ったのはクリップが「チーン」と飛んでいくのを体験したかったからです。それならばGASOPを買うべきなのだが、ダミーカート・モデルでも手動で出来ると思っていたのです。それが出来ないことは辰巳出版の「モデルガン・グラフティ」を読み見返していればわかったことなのだが、、、GASOPを買わなかったのは自分が悪いし、ストックにはホース用穴も開いているのでパーツ交換してGASOPにしたろうかと思うこともあるのだが、それをやるにも結構なパーツ交換代が必要になりそうな気がして、実行できないです。

 

マルシンから、ガスブローバック・モデルガンの「ハイブリット」が発表されて、M1ガーランドも予定に入っている。カートは短くなりそうだが、ガス・ホースは露出しないのは良いですね。クリップを飛ばすのは、こっちで楽しみたいかなと思いつつ、安くもないし収納場所の問題もあるので、入手出来るかどうかはかなり怪しいです。

 

買ってはみたものの、不満点が多く余り弄ってもなかったのですが、記事作成の為に弄っていたら、クリップが飛ばなくても、ストックに穴が開いてたりしても、段々と愛着が湧いてきましたよ。やっぱりモデルガンは弄っている時間が長い程、愛着が湧いてくるモノですね。

 

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ハドソンM1ガーランド説明書です。下記よりダウンロードして下さい。

ダウンロード - e3838fe38389e382bde383b3_m1e382ace383bce383a9e383b3e38389e8aaace6988ee69bb8.pdf

 

2009年8月13日 (木)

HUDSON 南部14年式拳銃 後期型 名古屋造兵廠製/Marushin 南部式小型自動拳銃 東京砲兵工廠モデル

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私が南部という銃を知ったのは、LSのブラックホークを買ったときに付いていたカラーの一枚ペラのカタログで、国際のカタログに載っていない銃の名前はこれから憶えていったものも多いです。

後に兄がLSの南部十四年式を買ってきまして、これが旧日本軍で使用されていたと教わりますが、そのスマートな外観は、邦画の戦争映画は観たことなかった当時の私にとっては、旧日本軍のイメージはなく、ボルトを引いた状態が松本零士作品のSF銃のようで、そのイメージのほうが強かったりします。よく見るとトリガーガードが後期型同様卵形になっているのも登場しているのも後になって発見しました。

当時、オートマグはボルトが後退するスタイルなので、オートでハイパワーなカートリッジを撃つのはこの形式が良いのだと思っていました。なにせ子供だったので、44マグナムを撃てるオートマグと同じ格好の南部は凄い銃なのだ。それをオートマグより先に造った日本人は凄いと思ってましたね。

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山田鍍金工業所がハドソンを名乗り始めた当時(1967年)から南部十四式を造り続けて、改良しながら今日まで生産されています。

説明書によると、大幅なモデルチェンジは7回にも及ぶのであるが、ハドソンの十四年式、タイプ“N1”と呼んでいるのは、52年規制以後の14年後期型モデル(オプション・前期トリガー・ガードあり)です。規制以前のは数が多くなりすぎることと、絶版から時間がたっているため削除しているそうです。

1991年には大改良を施し、疑似ショートリコイルを再現した、タイプ“N2”を発表しております。『平90.10』刻印のレシーバー/フレーム分離型『東京砲兵工廠』前期型モデル
(Gun誌1991年4月号の広告でイラスト発表、5月号で写真入り広告、7月号でモデルガン・ダイジェストに登場)

さらに1997年にBLK作動最優先の課題を受けCP方式を採用したタイプ“N3”を発表します。
N2からの変更点は、カートリッジをピストン・ファイヤー方式からのMGC同様のキャップ・ピストン方式、ファイヤリング・ピンの形状、シアー・バー・ヒンジピンが六角スクリューへ、刻印等です。パッケージのデザインはN2の方が良かったですがね~

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N2発売時はとても気になったのですが、前期型のみで、N3から後期型も発売するのですが価格的にも少々高いことで中々手が出せなかったのですが、マルイのエア・コッキングは、2回購入しております。当たるのは良いのですが、価格的に質感が低いのしょうがなく、ハドソンを買うぞと心に決めても後回しになってしまったのですが、第一回のワールド・ベースボール・クラシックの決勝をTVで観戦、王ジャパンが優勝したということで「よし、南部を買おう」という気になって、文功堂さんに向かいましたよw

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14年式は後期型を最初に覚えたものですから、Gun誌1980年11月号で前期型の普通のトリガーガードを見た時は、逆にそれが違和感を感じました。シンプルで形状の14年式は前期型だとスッキリし過ぎにも見えてしまいますので、やっぱり卵型のトリガーガードが肝ですね。

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ほぼ完全分解。

購入当初、とりあえずフィールドストリッピングしようとしたら、エキステンションが押し込めずコッキング・ピースが回らない。ハドソンに問い合わせてみてから、送って戻ってきたところ「コッキングピース締めすぎにより、ボルト後部変形です」ということで修理代を請求されました。工場での組立のミスなんだけど、私が締めすぎたと思われているので、素直に払いましたよ。文功堂さんで安くしてもらったのですが、この調整代や送料で意味なくなっちゃいましたね。

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ベビー南部を米国コレクターが「中に宝石がつまっている」という表現してたのは、どこの記事だが見つけられなかったのですが、 そんなの読んでしまったら、一気にベビー南部のことが好きになるという単純な少年でした。

マルシンからACGブランドで、桐箱入りという豪華使用で発売されたのは1991年で、Gun誌の6月号から広告に登場して、8月号のモデルガン・ダイジェストでレポートされています。

桐箱入りにはとても惹かれる物もありましたが、価格も高く、手を出しにくいもので、普通の紙箱入りはブローバックモデルだったと思うが、その時はモデルガンから遠ざかっていた時期でありました。

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これもまた、モデルガン趣味に復帰後の2004年に明和模型で購入した物。

装弾・排莢がとてもスムーズなので、その時、文功堂さんにはBLKモデルの在庫があったので、そっちを買っても良かったかなと思いましたよ。

購入時のプラグリップは握った感じからして、どうしても安っぽい。木製グリップを付けたかったが、その時は新橋模型玩具店から発売していた¥19,500の物しかなく、価格的に手が出なかった。そのうちマルベリー・フィールドから出るだろうと思っていたら、アメ横のマルゴーから¥7,800で発売されたので、即座に購入しました。見た目も握り心地も数段アップして満足しています。

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刻印は他に東京ガス工業株式会社製のものがあるが、やっぱ「御賜」がある東京砲兵工廠を選んでしまいますね。

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ほぼ完全分解。ボルトロックが写ってなくてスミマセン。

説明書には操作説明、分解図、パーツリストは載っているが、分解方法は載っておらず、お問い合わせ下さいとあるので、マルシンにメールをして送ってもらいました。

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コピーを繰り返しているようで文字が擦れてますが、画像をプリントアウトしても読み取れると思います。

最初から説明書の載せておいて欲しいものなんだが、下手に分解して元に戻せないというクレームを防止する為なのでしょうか?

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左からベビー南部のダミーカート、14年式のCPカート、14年式のダミーカートです。

私は発火させてないので、発火性能がどれほどかはわかりません。デトネーターを外せばダミーカートが装填できますが、チャンバーブッシュがないので、カートが遊んでしまい、エキストラクターに引っかかってくれません。

今年5月には、N3のさらなる発火性能向上を目指した9mmCPカートモデルもバリエーションに加わわりました。HPで発火動画が観られるのだが、完璧に作動してない(バーストしている)動画を載せているということは、発火性能はこの程度なんだよと言うことなんでしょうね。

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残念ながら99式や38式等、旧日本軍の長物は所有してません。よっぽどの余裕が出来ないかぎり手にすることはなさそうです。

タナカは最近、旧日本軍の長物の再販をしておりますが、長物ばかりでなく、94式と26式のモデルガンも発売して欲しいものです。
以前に六研のヴィンテージ・コレクションで販売されていて、ブラックホールのイベントの時に94式を買おうと思ったのだが置いてなく、その時に展示してあったS&W NEW MODEL No.3を持ったら、スカスカに軽いので驚いてしまった。後に26式も発売されたがスカスカの印象がどうにも強く、いくら「六研」のブランドでも手が伸びなかったですね。まぁ、今になってすればという思いもありますけど、頑住吉さんとこで出していたの知ったのも後のことでしたし、今は文鎮もありますけど、ちゃんとしたモデルガンで発売して欲しいです。

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