HUDSON U.S. Rifle,Cal. .30, M1 Garand
8月15日に更新が間に合いませんでしたが、当ブログも2周年を迎えることになりました。今年になって更新ペースが遅くなったにも関わらず、昨年よりの多くの方に訪問していただいてありがとうございます。
1周記念の時はプレゼント企画なんてものをやり、「2周年記念をやるほどネタがない」とも書いたのですが、週一更新でなくなったので2周年を迎えることになりましたw
でもプレゼントに出すような物もありませんので、普通にコレクションの紹介をしていきます。
それでも2周年ってことで、大物のハドソンM1ガーランドの紹介です。
念の為、書きますけど、このM1ガーランドはプレゼントの景品じゃありませんので、「ガーランド、くれ」とコメントやメールは書いてこないでくださいねw
昔はアメリカのテレビドラマ「コンバット!」は、何度も再放送され、銃に興味を持つ以前から何となく観ていたのですが、銃に興味を持つようになってからは、視点が変わってきて装備している銃が気になりだし、リトルジョンやケーリーが持っているライフルはクリップごと装填して、撃ち終るとクリップが飛び出すというのは「コンバット!」で知ったことでした。それがM1ガーランドというW.W.Ⅱにアメリカ軍が採用していた銃だということもわかり、なんでそのような銃がモデルガンで発売されないのかなと思っていたこともありましたが、既にエアーソフトガンが主流になっていた1988年に発売されます。ハドソンからというのは以外でした。
Gun誌1988年5月の広告より
次期発売としてガーランドが告知されたのが同年1月号の広告。3月号の広告には予約が始まっており、6月号にはモデルガン・ダイジェストで取り上げられています。
Gun誌2005年6月号の広告より
ハドソン40周年記念として販売されたガス・オペーレーション・モデル(GASOP)。当初40丁限定ということだが、実際はもっと販売してると思います。
CMCの98kスポーターの時にカタログを見て、これは欲しいモデルガンを全部買ってから、最後に買うモデルガンだと思ったと書きましたが、ハドソンからガーランドが発表された後は、価格は98kスポーターの約2倍なので、こっちのほうが最後になりそうだと思っていたのです。
98kスポーターを買ったから次はガーランドだ、とは価格も高いのでそういうわけにもいかず、まぁ、最後に買えば良いかと思っていたら、ガス・ブローバックが発売され、面白そうだけどホースが出てるし、さらに高額になっているので、まだ先の話だな~と思っていました。
モデルガン趣味に復帰してからビクトリーショーに行くようになり、ハドソンが出店しB級品として長物を安く販売しており、最初に見た時、たしかガーランドのダミーカート・モデルは63、000円の値段がついていました。この時、定価は90,000円、ショップで値引いた金額よりはるかに安いので、何とか手の出せそうな金額だなと思っても、その時の財布の中身では足らず、また次回も出店するだろうと思い、それから3ヶ月に1回のビクトリーショーに何回か行くのですが、今回はHFのディティクティヴ。ガーランドはまた其の内に、と眺めて帰るだけでした。
やがて、人様よりだいぶ遅いですが結婚することが決まりまして、モデルガンの趣味は一応認めてくれたのですが、結婚したら、そうそう買えるものじゃなくなるだろうと思いまして、ガーランドを買っておくなら独身の時にしかない。気が付けば結婚までのビクトリーショーはあと2回だが、2回目は直前なので行けないだろう。買うならば2006年7月2日のビクトリーショーがラストチャンスだろうということで、決心しました。
今の家内もビクトリーショーに同行することになり、長い箱を持ったまま、その後一緒にウロウロするわけにもいかないので、前日に上野駅の特大のコインロッカーがあることも確認して、当日を迎えました。
「長いの買うけど良い?」と断っておいて、会場に入ったら「何か臭うけど、ゴメンネ」と気を使いつつ、ハドソン・ブースの前に。ガーランドには68,000円の値段がついていた。GASOPは確か98,000円だった。前回より値上がっているので交渉してみるも、強気に出られて駄目だった。しかたがないが今回しかチャンスはないので、GASOPと最後まで悩んだが結局、価格と飛び出しているコードが気に入らすダミーカート・モデルを購入しました。
手に取るとガスシリンダーの為、左手にかなり重みが伝わるので、右手(トリガーからストック後端)は軽く感じます。
マズルにライフルリングはなく、銃口は塞がれています。ガスプラグは外すのに、M1ツールが欲しくなります。
パーコモデルと思われる仕上げだが、バレルだけ違います。ホントは普通のガンブルー仕上げが良かったのですが、選ぶことは出来なかったので仕方がないです。
クリップキャッチの横にインナーフレーム固定用のネジが露出しています。何とか隠せなかったものなのかねと素人目には思えますが、実銃とは違い、亜鉛合金で金型による製造、コストや強度の問題があってハドソンだって、出したくて出した訳ではないと思うので我慢するしかないでしょう。でも、せめてマイナス・ネジにしてほしかったですね、初期型はそうだったのですが。
クリップでの装填は結構、力がいるので親指が痛くなります。まだ、ボルトに親指をはさんだことはありませんけどね。
ボルトの操作はスムースですが、最終弾と共にクリップがエジェクトされることは、殆ど無いです。ロッド・キャッチの後端の調整で、クリップが排出するタイミングが変えられるのが上手くいかないです。排出される時でも、そんなに勢いはなく、重い方が反発力が強いからかカートを8発付けたまま、クリップ・キャッチでエジェクトさせたほうが良く飛びます。
リアサイトとレシーバー後部の刻印。
リアサイトのアジャストメント・ノブは左側がエレベーションで、右側がウィンテージ。工具なしで回すだけなので調整は容易で、優れた軍用銃であることを感じさせてくれます。
買って帰ってから、一番愕然としたのがこの穴!ダミーカート・モデルなのにGASOP用の穴が!
買う時には、とにかくこれを買うしかないのだと思って、箱から取り出して眺めることなく買ってしまったのだが、これは自分のチェック・ミスだし、この穴がB級品ということで安かったのだと諦めるしかなかったです。
後になってハドソン・スレを見ていたら、GASOP発売以降、入荷した店頭で普通に販売しているダミーカート・モデルにも穴があるとか、、、
購入を考えてる人は、まずはここをチェックしたほうが良いです。
木ストはツヤツヤで、それはそれで良いのだけど、金属部分の仕上げとは合わないかな。
モデルガン・ダイジェストにはクリーニング・キットが付いているとあったのですが、それは初期モデルのみなのでしょうか。
30-06カートリッジは実物のプライマーを抜いたダミーカートリッジ。カート8発とクリップでハドソン・ダイレクトだと¥4,039(税込)するが、ブラックホールでサープラス品を扱っているブースで購入。¥1,900の値札がついていたが何もいわず\1,500にしてくれた、ダミープライマーも付いていてこっちのほうが断然、お得です。
スリングもサープラスで見けられれば、そっちの方が安いかも?私はハドソン・ダイレクトで購入しましたが、送料・代引き手数料込みで¥3,500かかってます。
トリガーガードを下げるだけで、バレル&レシーバー部、ストック、トリガーグループと3つに分解できます。
カートの先端ぐらいで、ここまでは簡単に分解できますが、組み立てはちょっと慣れが必要です。
正直に言うとスタイルだけでいえば、M1よりM14が好きだったりする。それなのにM1を買ったのはクリップが「チーン」と飛んでいくのを体験したかったからです。それならばGASOPを買うべきなのだが、ダミーカート・モデルでも手動で出来ると思っていたのです。それが出来ないことは辰巳出版の「モデルガン・グラフティ」を読み見返していればわかったことなのだが、、、GASOPを買わなかったのは自分が悪いし、ストックにはホース用穴も開いているのでパーツ交換してGASOPにしたろうかと思うこともあるのだが、それをやるにも結構なパーツ交換代が必要になりそうな気がして、実行できないです。
マルシンから、ガスブローバック・モデルガンの「ハイブリット」が発表されて、M1ガーランドも予定に入っている。カートは短くなりそうだが、ガス・ホースは露出しないのは良いですね。クリップを飛ばすのは、こっちで楽しみたいかなと思いつつ、安くもないし収納場所の問題もあるので、入手出来るかどうかはかなり怪しいです。
買ってはみたものの、不満点が多く余り弄ってもなかったのですが、記事作成の為に弄っていたら、クリップが飛ばなくても、ストックに穴が開いてたりしても、段々と愛着が湧いてきましたよ。やっぱりモデルガンは弄っている時間が長い程、愛着が湧いてくるモノですね。
ハドソンM1ガーランド説明書です。下記よりダウンロードして下さい。
ダウンロード - e3838fe38389e382bde383b3_m1e382ace383bce383a9e383b3e38389e8aaace6988ee69bb8.pdf