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2009年8月13日 (木)

HUDSON 南部14年式拳銃 後期型 名古屋造兵廠製/Marushin 南部式小型自動拳銃 東京砲兵工廠モデル

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私が南部という銃を知ったのは、LSのブラックホークを買ったときに付いていたカラーの一枚ペラのカタログで、国際のカタログに載っていない銃の名前はこれから憶えていったものも多いです。

後に兄がLSの南部十四年式を買ってきまして、これが旧日本軍で使用されていたと教わりますが、そのスマートな外観は、邦画の戦争映画は観たことなかった当時の私にとっては、旧日本軍のイメージはなく、ボルトを引いた状態が松本零士作品のSF銃のようで、そのイメージのほうが強かったりします。よく見るとトリガーガードが後期型同様卵形になっているのも登場しているのも後になって発見しました。

当時、オートマグはボルトが後退するスタイルなので、オートでハイパワーなカートリッジを撃つのはこの形式が良いのだと思っていました。なにせ子供だったので、44マグナムを撃てるオートマグと同じ格好の南部は凄い銃なのだ。それをオートマグより先に造った日本人は凄いと思ってましたね。

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山田鍍金工業所がハドソンを名乗り始めた当時(1967年)から南部十四式を造り続けて、改良しながら今日まで生産されています。

説明書によると、大幅なモデルチェンジは7回にも及ぶのであるが、ハドソンの十四年式、タイプ“N1”と呼んでいるのは、52年規制以後の14年後期型モデル(オプション・前期トリガー・ガードあり)です。規制以前のは数が多くなりすぎることと、絶版から時間がたっているため削除しているそうです。

1991年には大改良を施し、疑似ショートリコイルを再現した、タイプ“N2”を発表しております。『平90.10』刻印のレシーバー/フレーム分離型『東京砲兵工廠』前期型モデル
(Gun誌1991年4月号の広告でイラスト発表、5月号で写真入り広告、7月号でモデルガン・ダイジェストに登場)

さらに1997年にBLK作動最優先の課題を受けCP方式を採用したタイプ“N3”を発表します。
N2からの変更点は、カートリッジをピストン・ファイヤー方式からのMGC同様のキャップ・ピストン方式、ファイヤリング・ピンの形状、シアー・バー・ヒンジピンが六角スクリューへ、刻印等です。パッケージのデザインはN2の方が良かったですがね~

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N2発売時はとても気になったのですが、前期型のみで、N3から後期型も発売するのですが価格的にも少々高いことで中々手が出せなかったのですが、マルイのエア・コッキングは、2回購入しております。当たるのは良いのですが、価格的に質感が低いのしょうがなく、ハドソンを買うぞと心に決めても後回しになってしまったのですが、第一回のワールド・ベースボール・クラシックの決勝をTVで観戦、王ジャパンが優勝したということで「よし、南部を買おう」という気になって、文功堂さんに向かいましたよw

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14年式は後期型を最初に覚えたものですから、Gun誌1980年11月号で前期型の普通のトリガーガードを見た時は、逆にそれが違和感を感じました。シンプルで形状の14年式は前期型だとスッキリし過ぎにも見えてしまいますので、やっぱり卵型のトリガーガードが肝ですね。

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ほぼ完全分解。

購入当初、とりあえずフィールドストリッピングしようとしたら、エキステンションが押し込めずコッキング・ピースが回らない。ハドソンに問い合わせてみてから、送って戻ってきたところ「コッキングピース締めすぎにより、ボルト後部変形です」ということで修理代を請求されました。工場での組立のミスなんだけど、私が締めすぎたと思われているので、素直に払いましたよ。文功堂さんで安くしてもらったのですが、この調整代や送料で意味なくなっちゃいましたね。

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ベビー南部を米国コレクターが「中に宝石がつまっている」という表現してたのは、どこの記事だが見つけられなかったのですが、 そんなの読んでしまったら、一気にベビー南部のことが好きになるという単純な少年でした。

マルシンからACGブランドで、桐箱入りという豪華使用で発売されたのは1991年で、Gun誌の6月号から広告に登場して、8月号のモデルガン・ダイジェストでレポートされています。

桐箱入りにはとても惹かれる物もありましたが、価格も高く、手を出しにくいもので、普通の紙箱入りはブローバックモデルだったと思うが、その時はモデルガンから遠ざかっていた時期でありました。

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これもまた、モデルガン趣味に復帰後の2004年に明和模型で購入した物。

装弾・排莢がとてもスムーズなので、その時、文功堂さんにはBLKモデルの在庫があったので、そっちを買っても良かったかなと思いましたよ。

購入時のプラグリップは握った感じからして、どうしても安っぽい。木製グリップを付けたかったが、その時は新橋模型玩具店から発売していた¥19,500の物しかなく、価格的に手が出なかった。そのうちマルベリー・フィールドから出るだろうと思っていたら、アメ横のマルゴーから¥7,800で発売されたので、即座に購入しました。見た目も握り心地も数段アップして満足しています。

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刻印は他に東京ガス工業株式会社製のものがあるが、やっぱ「御賜」がある東京砲兵工廠を選んでしまいますね。

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ほぼ完全分解。ボルトロックが写ってなくてスミマセン。

説明書には操作説明、分解図、パーツリストは載っているが、分解方法は載っておらず、お問い合わせ下さいとあるので、マルシンにメールをして送ってもらいました。

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コピーを繰り返しているようで文字が擦れてますが、画像をプリントアウトしても読み取れると思います。

最初から説明書の載せておいて欲しいものなんだが、下手に分解して元に戻せないというクレームを防止する為なのでしょうか?

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左からベビー南部のダミーカート、14年式のCPカート、14年式のダミーカートです。

私は発火させてないので、発火性能がどれほどかはわかりません。デトネーターを外せばダミーカートが装填できますが、チャンバーブッシュがないので、カートが遊んでしまい、エキストラクターに引っかかってくれません。

今年5月には、N3のさらなる発火性能向上を目指した9mmCPカートモデルもバリエーションに加わわりました。HPで発火動画が観られるのだが、完璧に作動してない(バーストしている)動画を載せているということは、発火性能はこの程度なんだよと言うことなんでしょうね。

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残念ながら99式や38式等、旧日本軍の長物は所有してません。よっぽどの余裕が出来ないかぎり手にすることはなさそうです。

タナカは最近、旧日本軍の長物の再販をしておりますが、長物ばかりでなく、94式と26式のモデルガンも発売して欲しいものです。
以前に六研のヴィンテージ・コレクションで販売されていて、ブラックホールのイベントの時に94式を買おうと思ったのだが置いてなく、その時に展示してあったS&W NEW MODEL No.3を持ったら、スカスカに軽いので驚いてしまった。後に26式も発売されたがスカスカの印象がどうにも強く、いくら「六研」のブランドでも手が伸びなかったですね。まぁ、今になってすればという思いもありますけど、頑住吉さんとこで出していたの知ったのも後のことでしたし、今は文鎮もありますけど、ちゃんとしたモデルガンで発売して欲しいです。

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コメント

旧軍の銃にはなかなか手が出ないJumoです。

私も南部は松本零士のヤマトのイメージが強いです。
そのためかボルト式のオートは何故かしらSFチックに感じますw

ハドソンのモデルガンでは満足な発火は期待できないだろうと
思いますが、そんなに細かい改良をやっているとは思いません
でした。

九四式拳銃は文鎮でもいいからとイベントで探しますが、結構な
お値段で売られているので躊躇しています。

マルシンさんの南部式小型は、精密感があって、ほんと痺れますね!分解方法、掲載していただきありがたいです!

私はACG発火タイプとこのマルシンダミー両方とも購入してしまいましたよ。。(私は東京ガス刻印のを購入したかったところですが。。)
木製グリップ、良いですね!ますます満足度がアップするでしょうね。

お久しぶりです。~GFCさんの更新を首を長くして待ってました。(^-^)/~。ハドソン南部は中学生の頃に持ってましたよ~紙火薬で発火させまくってロクに掃除もしなかったので最後はボルトもガチガチに固まって・・・程度劣悪な状態のモノを旧軍好きな友達にあげちゃいましたね。たしか木製グリップは最初から付いてたよ~な?・あやふやな記憶ですが・・ベビー南部は確かに外国のガンマニアにプレゼントすると喜ばれそうすね~(^O^)/

>Jumoさん
旧軍やウェスタンとかも手を出していると、ノンポリみたいな感じですが、てっぽうのカタチをしてるのは大体好きなので、広く浅くやっていってます。

松本零士作品を観てきた人達は、ボルト式オートはSFチックに感じるでしょうね。

ハドソンは14年式以外も、発火性能を向上させて再販をしているので、以外と侮れませんよ。どれほど、良くなっているのかは未知数ですが

重いのは良いですが、動かない文鎮の何万も出すのも躊躇してしまいます。動くモデルガンが欲しいけど、出してくれそうなメーカーはないかな?

>キノハナさん
分解の手引きを載せて、役に立って良かったです。
ASGブランドで、発火タイプはないと思ってましたが、勉強不足でした。
ダミーと2丁お持ちなら、刻印も変えたいところでしょうね。
木グリはまだマルゴーにあるので、是非、付けて下さい。さらに愛着が増しますよ。

こんばんは。ハドソンの14年式は自分のお小遣いを貯めて買った初めてのモデルガンでした。達磨トリガーガードの後期型で、発火ごとにコッキングピースを引いて排莢して遊んでおりました。それからかなりのモデルチエンジを繰り返しているのですね~勉強になります。

六研ビンテージコレクションは造形はさることながら、価格に見合った重量があればそれなりに人気は出たのではないでしょうか。

>SS32オートさん
更新に間を開けて、すみませんね。盆休み中にもう1つ更新する予定が間に合いませんでした。近日中に更新します。
中学生の時に、南部を購入とは渋いですね~。発火して遊びまくったほうがモデルガンにとっては幸せなのかも、でも手入れはした方が良いでしょうけどw
マルシンのベビー南部も輸出したら、それなりに売れそうだけど。輸出してたりするのだろうか?

>VanVeenさん
こんばんは。そうですか。初めてのモデルガンはハドソン14年式とは!
その辺のお話を今度、ブログでお願いしたいですね。
>価格に見合った重量
そうなんですよ。平均的なモデルガンより、高いのに、軽かったですからね。でも今ではプレミアがついて、益々、手の届かない物になってしまいましたね。

南部14年式は今もハドソンから出てますね。ベビー南部も時々見かけます・・あ~この銃カッコいいな~欲しいな~買おうかな~でもちよっと高いよな~で結局買いそびれる・・(-.-;)そして市場から消えてく・・あ~ハドソン南部か~!購入しよかな~?・(;_;)普段パチンコなんかで平気に一万円くらい負けるくせになんで迷うんだろ・・人間の不思議・

>SS32オートさん
私もそう思いつつ、買い逃したモデルガンがどれほどあることか・・・
でも、ハドソンは14年式には拘りがあるようなので、市場から消えることはないのでは?そのうちN4に改良されるかも、知れませんし。マルシンもベビー南部はちょこちょこ再生産してますから、しばらくは問題ないと思います。と、思っていたら消えてしまうのもありますが(汗)

なんか旧軍系の銃は独特の雰囲気がありますよね。やはり僕が日本人だからかな?なにか感じるモンがあるのかも?・・94式のモデルガンの決定版が出たらきっと買いますね(^-^)/~ちゃんと暴発するように作られてたらワクワクしますね!?(*^ー^)ノ~?

>SS32オートさん
14年式のスタイルはスタームルガーMkⅠの参考にもなっていますし、ただのエキゾチック趣味だけでなく、米国人にもこのデザインは受け入れられているといっていいのでは。
94年式は六研、頑住吉、アドベンとモデルアップしているので、それなりに人気があるのでしょうけど、モデルガンで販売しても確実に売れるとは言えない銃かも。そこをあえてチャレンジするメーカーないかな~

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