今回は多くの人の守備範囲内に入ると思います。久しぶりのS&Wリボルバー、チーフ(ス)スペシャルのステンレス版 M60です。

CMC model gun's catalog VOL.5より

Gun誌1981年7月号の広告より

Gun誌1985年7月号の広告より
HWSのチーフの元祖となるのは、M19と同様に東京CMC製のABSモデルになります。CMCはそれ以前からも金属製で発売していたが、ちょっとズングリとした印象がありました。1981年に全面改修して、細身のスッキリとしたスタイルとなって、ABSモデルが発売されました。後から1985年に金属モデルが発売されております。
私の兄は当時、CMCの金属の旧タイプとABSの2inを所有しておりました。私はまだこの頃は(今もですが)マグナムハンドガンが大好きで、スナブノーズはあまり興味がなかったのですが、Gun誌1981年2月号のJack氏の「M40 センチニアル」記事で、ハンマーの露出していない独特なスタイルに魅了され、Jフレームにも興味が出てきたのでした。
さらにGun誌の1983年1月号にJack氏の「M49 ボディ・ガード」の記事を読んでは、センチネルの美しさはないけど、ボディガードの丸っこいのも面白い。だけど両方ともモデルガンは発売される様子はない。しかし、その記事のゲストの登場していたM60にビアンキのライトニング・グリップを付けたのが、中々カッコイイかなと。タイミング良く、その号のコクサイの広告にはM36&M60の販売も告知されているので、コクサイM60にビアンキ・ライトニンググリップと考えておりました。

Gun誌1983年6月号の「JAC」広告より
当時、兄はCMCのM19も所有していて、それをビアンキ8L パンケーキホルスターに入れてました。それまで国産のホルスターしか手にしたことなかったのですが、初めて見る実銃用のホルスターの質感というか本物の香りに惹かれまして、私もビアンキのホルスターを買うぞと。それならば、ヒップにもショルダーにもなる9Rがお徳感があるので、これをM60用のホルスターにと決めました。
お年玉貯めこんで、母が都内に買物へ行くをくっついて電車賃を浮かせ、北関東から渋谷のJACへ行きました。都内のガンショップは初めてではなかったですが、それらともまた違ってJACは大人の雰囲気が漂っており、当時、坊主頭の田舎の中学生には、JACの赤い絨毯を踏んだだけで舞い上がってしまいましたよ、オロオロしながらも、ビアンキ9Rを購入、ライトニング・グリップは在庫切れだったのか、そこまで予算が回らなかったのか買えず、目黒のコクサイにも行ったのですが、予定が遅れたらしくM60はまだ発売されていませんでした。
そうこうしている内に兄がドロウの練習をしたらM19のグリップ部が折れたり、M36をM60化しようとタミヤのプラカラーで塗装して、それが剥がれはじめたりしている内にモデルガンのも飽きたらしく、それらを貰い受けたのでした。金属のM36 2inは捨てたのかも?
結局コクサイM60は買わず、その資金でM19とM36をパーツ交換・修理して、CMCをビアンキ9Rに入れていたのでした。グリップは兄がCMC純正の木製グリップに替えていたので、それで満足してました。ライトニンググリップはCMCからも安く販売されていましたが、これはシルバーのM60に似合うのであって、黒いM36には木グリの方が良いと思ってまして、センチネルの記事にもM36のライトニング・グリップ付が登場してましたが、その時は変わったグリップだなとしか思ってませんでした。
サバイバルゲール・ブーム以前、新しいモデルガンが次々と発表された時代。学生なので当然お金はないが、新しいのも欲しいということでCMCのM36とM19、ビアンキの8Lと9R、ついでにMGCのルガーP08はモデルガン愛好家協会へ売りに出してしまうのです。今にしてみればってことですかね・・・
やがて就職して、自由なお金が増えてモデルガン熱が上昇してた時に、コクサイがニューコンセプト・リボルバーとして、サイドプレートや、フレーム内部の形状もリアルにして、リニューアル販売した時に、M60の木グリ付を購入しました。
しかし、その頃にはビアンキ9Rもライトニンググリップも出回っていなかったので、念願がかなったという感じではなかったです。そんなのだったので、そのM60もHFのデティクティヴ・スペシャル購入資金の為に売りに出してます。
しかし手放すとやっぱり、Jフレーム物が無いのは寂しい。HWSで出すといわれたボディガードも発売される気配もない。
2007年のクールトイスタイルにいった時に、HWSのM60と、S&W純正のJフレームのバナナグリップを売っていて、後になり買わなかったことを後悔してたりしてたのだが、赤羽フロンティアを覗いた時に、中古で¥10,000であったので購入しました。
メッキはコクサイのようにヘアラインがはいってないのでステンレスのM60というより、M36のクロームメッキモデルといった感じであります。グリップはまたS&W純正に出会うこともないので、アルタモントのフィンガー・スムースです。テッカテカのグリップはテッカテカの本体に合っています。
モデルガンメーカー純正ホルスターが姿を消してしまった今日でも、トイガン用ホルスターを造り続けているイースト.AのNo.291。白いハーネスが往年のサファリランドぽく、洒落ています。
ビアンキでなく、アルタモントとイースト.Aですが、この組み合わせは悪くないと思ってますが・・・
裏面のイースト.Aのロゴでがっかりです。
ハーネスを付け替えれば、左用になるのことですが、こちらの面が表になりますので・・・

アクションはリコイルスプリングがコイルの他は毎度おなじみのもの、DAでハンマーがレットオフになる前にシリンダーが固定されず、ハンマーが落ちるのと同時でシリンダーの回転が終了します。作動のキレはコクサイに分があります。

7mmキャップ火薬を使用。リム底部には「WINCHESTER 38SPL」の刻印があります。マルベルーフィールドのカートリッジは、スーパーカートリッジはブレット部分を外せば装填可能。他はそのまま使用出来ます。

金、銀、黒のスナブノーズが揃いましたw
当たり前のように売っていた、MGCのローマンも店頭から姿を消すとさびしいものです。
HWSからM37の噂もあったはずだが、音沙汰ありませんね。これからはタナカに期待していくしかなさそうです。ボディガードはペガサスで発売されてたので、実現してくれると思いますがセンチネルも是非ともお願いしたいだが、グリップセフティは強度的にも、金型的にも問題ありそうなので、出してもグリップセフティ無しのタイプになるのかな。
スターム・ルガーLCRも、どこかでモデルガン化してくれると楽しいのですがね。
