HWS COLT SINGLE ACTION ARMY.45 CIVILIAN/REMINGTON DOUBLE DERRINGER
お待たせしました。何だかんだで、今年初のモデルガンの紹介が今となってしまいました。今回はハートフォードのレミントン・ダブル・デリンジャーとコルト・シングル・アクション・アーミーのウェスタン・コンビをお送りします。
CMC モデルガン・カタログVOL.7より
1981年7月号のGun誌「ジャック天野のモデルガン・ダイジェスト」によると、SAAの初めてのプラスチック・モデルガンは六研で、六人部登氏の設計により、十条金型という会社で型を起こして生産された物で、後のCMCから販売された。しかしダイキャストの上にABS樹脂を張り合わせるのが、当時では不良品が多出して生産が中止された。この金型はWA社が買取り、2度にわたり、修正して販売しました。
CMCからは、1980年の秋に六人部氏設計による新しい金型によるプラSAAが発売され、CMC解散後1994年にモデルガンのメッキ・カスタム等を販売していたハートフォードが金型を引き継ぎ販売し始め、ファースト・ドロウ・カスタム等の様々なバリェーションを展開しています。
昭和52年規制により、デリンジャーも銃身分離式とされ金属製モデルガンの販売が出来なくなり、1991(昭和56)年11月下旬に東京CMCからプラスチック製としてレミントン・ダブル・デリンジャーが販売されました。
ダブル・デリンジャーも、ハートフォードよりHW化され復活し、1994年から販売を始めています。
ダブル・デリンジャーはCMC時代は、友人が持っていたということもあって手を出さなかったのだが、HWSで販売されてから、割とすぐに購入した覚えがあります。
HWの地肌そのままの仕上げでしたが、ダブル・デリンジャーならこれもありかと思って、しばらくそのままにしておいたのですが、一時期この趣味から離れ、戻ってきた時に久しぶりに箱を開けてみると、表面にシミが出来ていたので、MGC 32AUTOに続いてブルーイングに挑戦してみました。
結果としてはバレルはそれなりに染まりましたが、フレームは少しグレーっぽくなってしまい仕上げに差が出てしまいました。後に吉祥寺のHWSで聞いた所、作業を途中で中断してないか指摘されました。確かに作業中に親の用事を頼まれて中断したのですが、ちょっとした会話でよくわかったものだと関心しました。
2003年に発火性能向上の為、ファイヤリング・ピンを変更して、スプリングもコイル状の物に変更されております。ブルーイングした時についでにパーツ変更しました。パーツ変更したものの発火させるわけでもないので、今回、元のリアルな板バネに戻そうとしたのだが、失くしてしまいました。
左の金色一色の物が発売当時に付いてきた初期型のカートで、右のが後期型でブレット部分が別パーツになり、リアルになって良いのだが、ケース底部の「V」の刻印は無くなってしまっている。
ハドソンのハイスタンダート・デリンジャーとのデリンジャー・コンビ
CMCのダブルデリンジャーとは、Gun誌1981年12月号の新製品紹介で共に登場している。ハドソンは三ヶ月後にレミントン・ダブル・デリンジャーも発売している。ハドソンのはメイン・スプリングがコイル状であったりして、作動性を優先した設計となっている。
このシビリアンHWキットモデルはASGKフェスティバル2007の勝ち取りシューティングにて獲得した物です。一年以上はったらかしにしておいたのですが、正月休みを利用してブルーイングすることにしました。
耐水ペーパーと研磨スポンジ、仕上げにアルミホイルで磨き上げました。鏡面とまではいきませんが、うっすらと自分の姿が映るぐらいにはしました。HWのブルーイングは3度目ですが、ここまで下地を磨いたのは初めてなのでこの段階では、今回のブルーイングは成功するとは思ったのですが。
途中経過を撮影していこうかとも思ったのですが、デリンジャーの時に作業中断して失敗したのと、ブルーイングの作業工程を紹介できるほどの腕もないので止めておきました。
それで結局はこんな出来上がりで、染まりムラもあるので失敗としか言えないのですが、SAAは古い銃なのでこれもまた良しと、自分では納得しております。
失敗の原因は、無謀にもケース・ハードンに挑戦しようと色々と濃度を変えたブルー液(バーチウッドのアルミブラック、GスミスSのシャイニーブルーHW用、インディの亜鉛用ガンブルー)を用意してやってみようとしたのですが、上手くいかなそうだったので、それらを全部使って染めていったのです。それとブルーイング途中のスス落としに使い古しの真鍮ブラシを使ったら、細かなキズだらけになってしまいました。
また磨き直して再ブルーイングする気力も時間もないので、今回はこれで組み込んでしまいます。キット組み立てに関してはハンマーSPの組み込み以外、苦労する所もなかったです。ファースト・ドロウをやるなら別ですが、内部を特に削らなくても、作動には問題ありません。
ブルーイングした直後は、メーカー黒染めのままのトリガーガードとバックストラップとの色の差があったのだが、一週間も経つと、ブルーイングしたHWのところも落ち着いて黒くなって来たので気にならなくなってきた。
綺麗にブルーイングが成功していたなら最初から付属しているホワイトパール調のグリップも悪くなかったのでしょうが、グリップはレザーアートKEINオリジナルアートグリップにしました。グリップ単体で見るとちょっと気持ち悪く見えてしまいますが、付けてみるとなかなか良い感じです。
雑なブルーイングの本体と相まって、荒々しい感じのSAAに成りました。
マルベリーフィールドの45COLT空撃ち用ダミーカートと
マルベリーのカートはタナカと共通とのことでタナカのカートも使用できると思います。マルベリーでは他に発火用のリアル・カートやリアル・サイズの45COLTのスーパーカートリッジ(HWSには装填出来ない)等を出しています。
HWSオリジナルのカートリッジはキット付属のスタンダードと、他にファストドロウ対応のダブルキャップがあります。
アメリカはコルト45で国を築き、コルト45で国を守ってきた。
モデルガンはピーメに始まり、ピーメに終わる。又はガバに始まり、ガバに終わるとも言います。
ピースメーカーとガバメントという、コルト45はモデルガン・ファンにとっても別格な存在ですよね。
もしも「ブルーイング」で検索して、綺麗なブルーイングの写真を期待して見に来てくれた人がいたらすみません。
他人から見たら、失敗にしか見えないものでも、自分で作業したものとなると、「これはこれでOK」とどうも甘くなってしまいます。仮にショップに出してこの程度の仕上げでしたら、怒りますけどね。
自分で手を加えると、多少の失敗でも愛着の湧き方が違ってきます。しかしピーメの方はちょっと雑すぎるのでやり直したいです。フレームの下側のパーティングラインも隠れると思って消してなく残っているので、しかし、他のも色々と手を加えていきたい物があるので、それが終わってからになりそうですが、いつになることやら。。。
次回の更新もいつになることやらという感じですみません。3月中に一度位は更新しますので、気長に御待ち下さい。