« 2008年11月 | トップページ | 2009年1月 »

2008年12月30日 (火)

Marushin CZ75 Extreme

Dsc05958_2

前回紹介した文功堂さんを知ったのは、約5年前のことで、年末に発売されているトイガンのカタログ誌の一つを立ち読みしている時に広告を見つけました。広告には「カウンターにはモデルガン100丁」とか書いてあったと思います。当時は古河からそうも遠くないところに住んでいたので、地図を頭に入れてすぐさまお店に向かいました。

文功堂さんの店内には、十数年にタイプスリップしたような商品の数々が並び、驚いたものです。そこでまず目を付けたのが今回紹介するマルシンのCz75 Extreme。その時は手持ちの資金がなかったので、マルベリーの357の空撃ちカートだけ購入し、給料後すぐさまCz75 Extremeを買いにいきました。

Gun1991_2_2

Gun誌1991年2月号の広告より

マルシンのCz75は最初、カートリッジ方式のガス・ブローバック・エアーソフトガンとして、ガバメントに続く第2弾として発売されました。ちなみに第3弾としてベレッタM9が発売されました。

Gun1993_12_3

Gun誌1993年12月号の広告より

やがてCz75はBB弾発射機能を捨て、ブローバックは従来通りガス圧を利用し、カートリッジはリボルバーのような単純化された発火方式にした「スーパーブローバック・モデルガン」として生まれ変わった。
後にマガジンにブースタータンクが追加されスタイルが崩れてしまった。閉店間際のレプリカにはこれが安売りされていたが、どうも買う気がおきなかった。

Gun1998_6_2

Gun誌1998年6月号の広告より

そしてCz75は、Newプラグ・ファイヤー・カートリッジ方式のセンター・ファイヤー・ブローバックの普通のモデルガンへと、実に変わった経緯を得ながら姿を変えていった最終形態がExtremeであります。

Dsc05991_2

Dsc05992_2

Cz75は共産園国の銃なので映画等には登場することもなかったが、イチロー氏が「世界最高のコンバット・オート」と絶賛した影響で、漫画・アニメに数多く登場し、さらに人気が高まっていったというのも珍しい銃であり、私もイチロー氏の影響でCz75のモデルガンが発売されたら欲しいとは思ったが、元々がカート式エアーソフトガンのExtremeは持ち望んでいたいた物とは言えず、購入には踏み切れなかった。Jumoさんが「私の中ではCz75のモデルガンはまだ出ていないことになっていますw」というもの解る気がします。

Dsc05990_2

ところが市場から消えていくと、無くなると欲しくなるという嫌なマニア心が疼いてきてしまい。それでも唯一つのCz75のモデルガンが欲しいと思ったところで文功堂さんで見つけてしまったのです。

Dsc05964_2

スーパーブローバックの時まではハウジング部分がガス・タンクとなっていた為、カートリッジのサイズが小さく9mmパラベラムのリアル・サイズではなく、NEW ベレッタM84と共通のNewプラグ・ファイヤー・カートリッジを使用する。マルベリーの380AUTOリアルカートリッジも使用可能です。

補足説明の紙には「作動をスムースにするため、装弾数は13発に抑えてあり、15発装弾するのにはマガジン・スプリングを2巻カットする必要があり、その場合スライドストップが確実に掛からない可能性あります」と書かれています。

Dsc06041_2

Dsc05999_2

フィールド・ストリッピングをするにも、ドライバーを必要とします。

説明書には分解方法は書かれておらず「お手入れには、さほど分解する必要はなく各部のすき間からオイルをスプレーして下さい。」とあるが、発火させた時はチァンバー・ピン(デトネーター)ぐらい外してクリーニングしたいが、バレルを分解するにもブッシングを外す必要があるが、これが硬くて回せないときてる。

Dsc06025_2

基本的なメカニズムは、最初のカート式ガス・ブローバックそのままの独特なものであるがDAやコック&ロックはきちんと再現されております。買ったばかりの頃はサム・セフティーの裏にあるボール・ベアリングがよく外れることがあったが。

Dsc06005_2

Dsc06015_2

P210のスライドをハイパワーのスライドに載せて、DAにしたと言われるCz75

Jumoさんも言われるようにそのスタイルはバランスが取れており、単純にカッコイイです。

マルシンは昨年末から今年、モデルガンの再販ラッシュに湧き、P38以外は出揃った感じであるが、もしかしたらこのCz75 Extremeも来年あたり再販されたりするのだろうか?

どうせなら、完全リニューアルして発売して欲しいところですが、マルシンにはP210やブレンテンのモデルガン化、Cz75はKSCから発売というニュースが聞けるような2009年になることを望みます。

Dsc06020_2

Dsc06031_3

2008年12月22日 (月)

文功堂 在庫一掃セール!

Dsc05925

以前紹介したスズキのコマンダーMGCのGM9ロングスライド・セミカスタムマルシンのベレッタM84等を購入してきた茨城県K市(古河)のお店とは「文功堂」さんのことであります。

 

先日、伺った所をお店を閉店するかもしれないので、在庫品を安く販売するとのことで、トイガンは約3割引からで、物によって要相談とのことです。

 

店主にブログやっているなら宣伝してよということで、色々とお世話になってきたので、今回は「文功堂」さんのセールのPRです。

 

12月13日現在での在庫の一部を紹介していきます。

 

Dsc05939

 

ランパント・クラシック コルト シングル・アクション・アーミー(2ndGENERATOIN EARY MODEL 5 1/2in)

 

HWS レミントン ダブルデリンジャー シルバーモデルもあります。

 

Dsc05927

 

MGC スーパーリアルHW コマンダー38スーパー

 

Dsc05930

 

写真では判りにくいですが、こちらはDEKA カスタムです。もう一丁一部パーツ欠品(バレルリング・マガジン・カート等)の物もあり、そちらは価格相談にて販売します。

 

他にMGCの製品は・・・

 

S&W M586 6in(ABS)
M29 HW 4in
V10 ウルトラ・コンパクト
ローマン 2in (HW・キット)3丁有
トンプソン シカゴタイプ(イングランドローズ)
M-31RS(木製ストック)

 

ガスガンではウィルソンLE(シルバー・フレーム)等のGM6が何種かと、ガスブロのディフェンダーがあります。

Dsc05928

 

アメリカン・コレクターズ・グループ(マルシン・スズキ) ベレッタM92SB(メタル・フニュッシュ)

 

他にマルシンの製品は・・・

 

S&W M39(メタル・フニュッシュ)
S&W M586 4in (HW-IR)
エンフィールド(HW-IR)
COLT M655(キット)
MP40(キット)

 

Dsc05933

 

KSC キングコブラ4in(アルティメット・シルバー)限定品

 

Dsc05935

 

KSCのリボルバーはこれだけあります。

 

キングコブラ(アルティメット・シルバー)2.5in・・・2丁有
キングコブラ(ステンレス・シルバー)6in
トルーパーMkⅤ 6in

 

Dsc05936

 

グリップも色々あります。

 

エアーソフトガンのパーツも各種あり、そういったものは半値位にはするといってたので相談してみてください。

 

他にコクサイの製品は・・・

 

S&W M36 (24k・木製ケース付)
S&W M36 レディ・スミス(HW・木製グリップ付)
スマイソン 4in(ブルーメタル)2丁有
コルトポケット(シルバー)
スーパーウェポン XM177 E2

 

ガスガンのM16系も何種かあります。 

 

ハドソンの製品は・・・

 

南部 14年式前期型(N2)、同じく(N3)もあります。
ビズリー3in、5 1/2in
NAA ミニデリンジャー(STD)2丁有

 

Dsc05937

 

棚の上にも主にエアーソフトガンの長物がいくつかありますが、中には空箱もあると店主は言ってました。

 

Dsc05938

 

カウンター奥の店主の個人的なコレクションですが、価格相談にて販売するとのことです。

 

文功堂さんの営業時間は12:00~19:00
1月の休業日は10日(土)と11日(日)。
31日(土)は営業しますが、早い時間に店を閉めるそうです。

 

営業日、営業時間内でも店主が不在の場合がありますので、御了承して下さい。

 

住所は
茨城県古河市東3丁目16-2

 

JR宇都宮線 古河駅・東口から約660m
車で来店の方は、店の前のコイン・パーキング(1時間¥100)を利用して下さい。

 

電話番号 0280-32-9799
*電話は営業日の確認だけにして下さい。
*電話での在庫の有無や販売価格には答えられないとのことです。

 

通信販売は行なっていません。私個人も通信販売の代行はしませんので、そういったメールやコメントは受け付けません。

 

興味がある方、お近くの方は行って見てください。他にも隠れた物が見つかるかもしれません。

 

(H21.1.9修正)

2008年12月 7日 (日)

MGC SIG P210

Dsc05898

一体、どのようなカートリッジを使用したのかタナカのカシオペア・モデルは殺傷能力ある「真正銃」と認められてしまい田中社長が逮捕される事態になってしまった。この報道により、トイガンに対する目は益々厳しいものになっていくので、取り扱いには充分注意していかないと、さらなるトイガン規制が行なわれる恐れがあります。

今回は46年規制の対象から外れたABS樹脂を主材料として、プラスチック製ブローバック・モデルガン第1号として登場した、SIG BLKのCP-HWカートモデルのP210を紹介していきます。

Catalog

P2105_3

1979年頃のMGCカタログより

Catalog85

1985年のMGCカタログより

1972年に製品名を「SIG ブローバック」として発売後、紙火薬からキャップ火薬仕様と変更とし、やがて製品名を「SIG SP47/8」と変更した。1990年からCP-HW方式となり、製品名も「SIG P210」とアメリカでの名称となった。1993年にはHWとなり、新日本模型になってからも再販された。その長い歴史の間には上のカタログにある「P210-5」や「フラッシュガン」等の限定品。他にNewMGC上野店閉店セール時には「ローランド・カスタム」、MGC工場閉鎖間際にノバック・サイト装備の「P210-6」が発売され、現在でも在庫している店舗もあります。

Dsc05869

Gun誌を読んで「SIG P210って、カッコイイなぁ」と思い始めた頃には、MGCから発売されていたは知っていたが、自分がモデルガンに興味を持つ以前に発売され、ショートリコイルもしないSIGは、当時、次々と発売された新製品と比べると時代遅れな感じがあり、購入対象にはしばらくならなかった。
やがて、とある自主映画でSIGが使用されているのを観て、SIGという選択肢もあるのだということに気づいて、CP使用のP210を購入したのですが、「これはGun誌の写真で見たものとはやはり違いすぎるのではないかい?」と思い、一度手放してしまってます。

Dsc05829

それから2004年になって、中野ブロードウェイにあるモデルガンショップが閉店セールをやっているという情報を聞きつけ行ってみたものの、これといった商品は残っておらず、そのままMGTSへ出向いたときに見つけたものです。一度手にしてますからMGCのP210の出来映えは充分にわかっていましたが、設計された時代も理解出来るようになり、この頃(今もですが)はツルピカのABSモデルガンを欲していたときでした。

Dsc05862

それに、この頃にHWモデルが再販され、マルベリーフィールドから木製グリップが発売されたのを知り、木グリを付けられるならまたP210が欲しいという気持ちがあったところで、タイミングよく見つけて、購入したものです。

Dsc05782

Dsc05779

側面の刻印はSP47/8からP210(CP仕様)になった時に変わっています。

P72381はイチロー氏所有の物にあわせたと思ったら、イチロー氏のはP75076でした。
SP47/8の時のP07238からPの後の0を取って、末尾に1をつけたようです。
P07238は1972年3月8日を表してるのではないかと故・ジャック天野氏は書いてます。(Gun誌1980年11月号モデルガン・ダイジャエスト)
SP47/8の時は、スライド上部エジェクション・ポート付近にスライド側面と同様に「SIG M SP47/8 CAL. 7.63」「P07238」の刻印があったが、P210になってから無くなってます。 

Dsc05820

これぞMGCと言うべき、独特のメカニズムです。最初のABSブローバックモデルガンとして、耐久性をかなり考慮したと思われます。パーツ点数はすくないが、組み立てはセフティーレバーがEリングを重ねて付ける所とかやっかいです。

Dsc05851

P210用CP-HWカートリッジは32AUTOP-08と共通です。
9mmパラベラムのダミーカートと並べてしまったが、MGCのは7.63mmモデルというのは、実は本文を書いてる時に気付きました(汗)。なのでカートリッジのサイズは、そんなにかけ離れてはいません

Dsc05858

P210からP220になり、劇的な進化を遂げいて、これといった共通点が見受けられない。

P220のモデルガンはMGCとタナカからそれぞれ完成度が高いのが発売されたが、P210は36年前に設計されたこのモデルのみである。MGCのP210は初のABSモデルガンとして歴史的な趣のあるものだが、やはりハンマー・メカニズム・ハウジングが簡単にはずせるのが欲しいのですが、マルシンのガスブロのモデルガン化を早く実現させてもらいたいですね。

Dsc05873

« 2008年11月 | トップページ | 2009年1月 »