Marushin CZ75 Extreme
前回紹介した文功堂さんを知ったのは、約5年前のことで、年末に発売されているトイガンのカタログ誌の一つを立ち読みしている時に広告を見つけました。広告には「カウンターにはモデルガン100丁」とか書いてあったと思います。当時は古河からそうも遠くないところに住んでいたので、地図を頭に入れてすぐさまお店に向かいました。
文功堂さんの店内には、十数年にタイプスリップしたような商品の数々が並び、驚いたものです。そこでまず目を付けたのが今回紹介するマルシンのCz75 Extreme。その時は手持ちの資金がなかったので、マルベリーの357の空撃ちカートだけ購入し、給料後すぐさまCz75 Extremeを買いにいきました。
Gun誌1991年2月号の広告より
マルシンのCz75は最初、カートリッジ方式のガス・ブローバック・エアーソフトガンとして、ガバメントに続く第2弾として発売されました。ちなみに第3弾としてベレッタM9が発売されました。
Gun誌1993年12月号の広告より
やがてCz75はBB弾発射機能を捨て、ブローバックは従来通りガス圧を利用し、カートリッジはリボルバーのような単純化された発火方式にした「スーパーブローバック・モデルガン」として生まれ変わった。
後にマガジンにブースタータンクが追加されスタイルが崩れてしまった。閉店間際のレプリカにはこれが安売りされていたが、どうも買う気がおきなかった。
Gun誌1998年6月号の広告より
そしてCz75は、Newプラグ・ファイヤー・カートリッジ方式のセンター・ファイヤー・ブローバックの普通のモデルガンへと、実に変わった経緯を得ながら姿を変えていった最終形態がExtremeであります。
Cz75は共産園国の銃なので映画等には登場することもなかったが、イチロー氏が「世界最高のコンバット・オート」と絶賛した影響で、漫画・アニメに数多く登場し、さらに人気が高まっていったというのも珍しい銃であり、私もイチロー氏の影響でCz75のモデルガンが発売されたら欲しいとは思ったが、元々がカート式エアーソフトガンのExtremeは持ち望んでいたいた物とは言えず、購入には踏み切れなかった。Jumoさんが「私の中ではCz75のモデルガンはまだ出ていないことになっていますw」というもの解る気がします。
ところが市場から消えていくと、無くなると欲しくなるという嫌なマニア心が疼いてきてしまい。それでも唯一つのCz75のモデルガンが欲しいと思ったところで文功堂さんで見つけてしまったのです。
スーパーブローバックの時まではハウジング部分がガス・タンクとなっていた為、カートリッジのサイズが小さく9mmパラベラムのリアル・サイズではなく、NEW ベレッタM84と共通のNewプラグ・ファイヤー・カートリッジを使用する。マルベリーの380AUTOリアルカートリッジも使用可能です。
補足説明の紙には「作動をスムースにするため、装弾数は13発に抑えてあり、15発装弾するのにはマガジン・スプリングを2巻カットする必要があり、その場合スライドストップが確実に掛からない可能性あります」と書かれています。
フィールド・ストリッピングをするにも、ドライバーを必要とします。
説明書には分解方法は書かれておらず「お手入れには、さほど分解する必要はなく各部のすき間からオイルをスプレーして下さい。」とあるが、発火させた時はチァンバー・ピン(デトネーター)ぐらい外してクリーニングしたいが、バレルを分解するにもブッシングを外す必要があるが、これが硬くて回せないときてる。
基本的なメカニズムは、最初のカート式ガス・ブローバックそのままの独特なものであるがDAやコック&ロックはきちんと再現されております。買ったばかりの頃はサム・セフティーの裏にあるボール・ベアリングがよく外れることがあったが。
P210のスライドをハイパワーのスライドに載せて、DAにしたと言われるCz75
Jumoさんも言われるようにそのスタイルはバランスが取れており、単純にカッコイイです。
マルシンは昨年末から今年、モデルガンの再販ラッシュに湧き、P38以外は出揃った感じであるが、もしかしたらこのCz75 Extremeも来年あたり再販されたりするのだろうか?
どうせなら、完全リニューアルして発売して欲しいところですが、マルシンにはP210やブレンテンのモデルガン化、Cz75はKSCから発売というニュースが聞けるような2009年になることを望みます。