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2008年10月19日 (日)

Marushin NEW BERETTA M84

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今回は久しぶりにマルシン製品を取り上げます。当ブログでは、ベレッタ初登場です。

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Gun誌1981年12月号の広告より

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Gun誌1982年10月号の広告より

マルシン・ベレッタM84は1981年11月15日に完成品¥5,800 後にキットモデル¥3,900 という低価格で販売さました。当時はまだベレッタM84は日本ではなじみの薄く、(Gun誌1982年3月号でJack氏が特集)そのような銃をモデルガン化されることは珍しいことであった。Gun誌1981年11月号も新製品紹介の記事を見ると「DAである」「ベレッタという、有名メーカー品」「セフティが左利きでも使える」「PPK/Sの後であり、同じようなサイズが受けそうだから」「小型ながら13連発」「なによりもスタイルがバツグンによかった」ということでモデルガン化されたことが書かれています。

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装弾数13発、低価格とセールスポイントは多い中、その抜群のスタイルもカッコイイとは思いながらも、私は中々手を出さずにおりました。低価格だと逆にそんなに無理しなくても買えるというのと、発売当時はモデルガンの新製品が次々と販売されていたので、自分の中で欲しい銃のリストからどんどん後回しになり、やがて消えてしまいました。コクサイのM1910を欲しがっていた時期もあるのですが、中型オートというのが中途半端な感じがして、あまり興味がなかったというのもあります。

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1983年スズキからベレッタM92SBが発売され、興味はそっちへ移ってしまいます。これはMGCオートマグと同じ時に撮った写真です。古い写真を持ち出したと言うことは、今は手元に無い訳でして・・・

ヘア・ライン仕上げされたスライドやフレームを眺めている分には良いのですが、DAは何とかひっかかって作動しているような感じだったり、トリガ-先端でトリガーガード内を削ってしまうのが嫌だった。発火もあまり調子が良くないのに、カート15発も洗浄するのが納得いかなった覚えがあります。そんな訳で手放してしまいました。

一時期この趣味から離れ、やがて復帰した時にはインターネットの時代になっておりまして、色々モデルガン関係のWebを見ていくとマルシン・ベレッタM84は良いという評判がいくつかあり、興味が出た頃はベレッタのパテント問題で、マルシンのベレッタ製品の再販の望みがあまりない時でもありました。

しかしちょうとその頃に見つけた、茨城県のK市の店には在庫してあったのですね~

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1993年にセンターファイヤー化、カートもNewPFFを採用して、NewベレッタM84として発売してます。定価も¥7,400と値上がりしてしまった。後にHWも販売されております。

2004年4月にタイトー・イングラムM11と同時購入しました。

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Jumoさんの「ゆも庵」2007年8月3日の記事でM84HWを取り上げていますが、刻印が違っております。最近再販されてものは「PIERCE BULLUT」になってしまっている。

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センターファイヤー用に新しくなったプラグ・ファイヤー・カートリッジ。プライマー部が分離できるようになり、プラグ部にもOリングが追加されている。

マルベリー・フィールドの380AUTOリアル・カートリッジはMGCイングラムM11にも共通できます。

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初期のモデルにはトリガーガード部にプルーフマーク等の刻印があったのが、無くなってしまった。スライドにも「MFG MARUSHIN」の前に「PB-MOD84-PATENED」と刻印があった。

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エキストラクターはライブで、インジケーターの役目もします。スライド側にあるので、セフティは使いやすくアンビ化されています。

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マガジン・キャッチを付け替えれば、左利き対応モデルにもあります。これもM84の売りのひとつ。グリップはダブル・カアラム・マガジンの為に太いが9mmショートなので前後幅はあまりないです。

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手に持って始めて、M84no大きさのバランス加減の絶妙さに納得しましたよ。なんでこれを見過ごしてきたのか、もっと早く買っておけば良かったよ思いましたよ。

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箱の写真でも使われているマルシン純正の中型オート用のホルスター。明和模型で安売りされているの買いました。M84も何とか入りますという感じで、M1910位の方がいいでしょう。

M84発売当初は、左利き用のホルスターも。マルシンから発売されていました。モデルガン・メーカー純正の左利き用ホルスターは、それとCMCのガンベルトぐらいじゃなかろうか?

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M84も例外でなく、DAオートは分解も組立も面倒です。一度、やっておけばコツとかわかるのだが、あまり頻繁にやりたくないと言うのも正直なところだし、無理にやる必要もない。でも、バラして組み立てることで、メカニズムは理解しやすくないます。私の場合は何となくの程度ですがねw

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同じ日に買った9mmショートのコンビだが、どちらも握ってみて始めて、その小ささを体感することが出来ました。雑誌を見ているだけでは解らないものですね。長年モデルガン・ファンをやってきたつもりですが、この2丁との出会いは遅すぎであり、衝撃的でもありました。

2008年10月13日 (月)

TAITO COLT PYTHON357 PPC CUSTOM SERIES 4in

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パイソン特集の第3弾は、皆さんお待ちかねの(?)PPCカスタムですよw

これがMGC時代の物ですとレア度も倍増するのですけどね、残念ながらタイトー時代のHW製ですが、 しばらくお付き合い下さい。

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Gun誌1981年6月号の広告より

1980年12月号のイチロー氏の記事を読んでから、PPCカスタムのモデルガンが欲しいと思い続け、PPCカスタムはS&WのKフレームベースの6inがベストということも当然判っていたことなのですが、この広告の写真を見て一目惚れしました。パイソンベースでリブサイトと4inのヘビーバレルを付けた、PPCマッチでは使えそうに無いPPCカスタムなのですが、とにかくカッコイイと思ってしまったわけです。

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Gun誌1981年7月号の広告より

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Gun誌1981年9月号の広告より

こちらは6inと8inモデル。何か間延びしてしまったように見て、私としてはやはり4inモデルのほうが魅力的に写ります。7月号の白黒の広告には、9月号の広告と同じタイプの木製ブリップが付いており、メダリオンが付いたターゲットタイプ・ノンチャッカード・ローズウッドグリップは初回ロットのみで少数だったかもしれない。

コクサイ・ニューパイソンの時に書いてますが、私はとにかくMGCパイソンPPCカスタム4inが欲しくって、親に交渉というか我侭を言ったのですが、コクサイのカスタムで落ち着いたのです。

コクサイのはラウンドのヘビーバレルだし、スピードローダーは付いているが、木製ブリップもカンケースも記念プレートも付いてないということで、我侭言った割りには愛着が湧かずに手放してしまったのですね。

MGCパイソンPPCカスタム4inは、「西部警察」で舘ひろし氏が演じた鳩村刑事が使用するのを観ては、「俺が欲しい物を、何で使っているのだ」と自分勝手にひがんでは、舘氏のことが好きになれないでいましたよ。「あぶない刑事」以降は、舘ひろし氏のことも好きになりましたけどね。

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MGCが解散後、タイトー時代になってから、HWになりパイソンPPCカスタムは復活した。初期は通常と同じ、プラグリップ付きで、バレルも無刻印だったと思う。

2000年になり、ホーグの木製ブリップ付きで、バレルに「P.P.C.CUSTOM」の筆記体の刻印を入れた仕様で発売されたのが、今回紹介する物です。

同時にデフォーンドハンマー付の3in、クーリングホール付リブ・サイトの5in、ラウンド・ブル・バレル付の6inが発売されてます。

しかし、TAITOからのはガンケースにも入ってなく、スピードローダーも何もおまけのなくってしまい、それでいて価格はMGC時代の倍以上4inで¥37,000となっていた。この頃には社会人にはなていたが、3万越えるのは中々手が出せない。時代の主流はエアーソフトガンになって、モデルガンもたまに売り出されていたが、価格が高いものばかりなってきた頃である。価格が手頃なモデルガンの新製品もでなくなり、実銃の世界もポリマーフレームが主流となってきて、Gun趣味も薄れだしてきたりもした。

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モデルガンの世界からしばらく離れて、コレクションも少し処分したりもしたのだが、少なくなってくると寂しくなってまた欲しくなったりして、結局、復活するわけなんですがw

またモデルガンを買い始めようかなと思って調べてると、まだまだ自分が欲しかったモデルガンが結構あることに気が付いて、パイソンPPCカスタムの購入に踏み切ったわけです。

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購入する決意は固まったのだが、その時期にNewMGCからM586パワーカスタムが発売されて、それもまた悩んだのだが、上野店の4inモデルはこれが最後の一丁と言われ、当初の予定通りにパイソンPPCカスタムを買うことにしました。

パワーカスタムも後で買おうかなと思いつつ、店頭で見た時に不満もなかったわけでもないので、踏ん切りがつかずに買い逃してしまってます。無くなってから、買っておけば良かったと思うから困ったもんだ。

しかし発泡スチロールの箱の入ったのを見ると、かつて広告で見た「ときめき」が感じられない。MGC解散後、色々と余裕がなくなってしまったのだろが、高額商品の「カスタム」らしい販売をして欲しかったです。もう今更な話なのですが、、、

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買ってから気が付いたのだが、最初のPの後のピリオドが抜けてます。

この刻印もカッコ悪くはないけど、正直「MGC CUSTOM GUN WORKS」の方が良かったです。

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マズルにライフルリングは再現されてない。フロントサイトのガードが厚すぎるが強度の為だろう。

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TAITOになってから、リアサイトブレードの角が落とされた形になった。 

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バレル右側面は無刻印。MGCの時はリブ・サイト側面に「BO-MAR」等の刻印があったが、省略されてしまっている。

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本場アメリカのホーグ社に、モデルガン用につくらせたグリップ。カッコも握った感じも良いです。

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パイソンの最大の魅力はフルラグバレルとベンチレーテッドリブの訳なんだが、それを無くしてしまったパイソンPPCカスタムなんだが、やはり魅力的であり、これがMk-Ⅲベースだったら、 そうは見えないでしょう。

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広告や記事を見て憧れでしかなかった物が、今こうして手に入れられたことには格別な思いがあります。仕様は変わってしまいましたが最後の新品を入手できて良かったと思ってます。これを買った時は、しばらく社会人になってから忘れてしまった「モデルガンを買った興奮」が蘇ってきましたからね。今後も、そうような体験が出来るモデルガンと出会いたいですね。

2008年10月 4日 (土)

MGC NEW POLICE PYTHON357 6in

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前回に引き続きパイソンであります。パイソンのモデルガンといえばMGC。と思われている人も多いかと思われます。MGC ニューポリス・パイソン357マグナム・リボルバー6inを紹介していきます。

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MGCは1969年に金属製モデルガンとしてパイソンの2.5inと4in、カスタム扱いで6inを販売していた。1977年にABSでリニューアルし、ニューポリスパイソンとして売り出しました。ちなみにコルト32オートも同年に発売されてます。

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1979年頃のMGCカタログより、限定品でシルバーメッキモデルやサテンブラックモデルもあります。やがてHWになりSR-HWも少数、販売されております。

過去にSR-HW 2.5inを所有してました。2.5inなのは「あぶない刑事」のユージの影響ですねw テキサスでアブデカ仕様のホルスターを買ったりもしたのですが、鉄粉入りのSR-HWの独特の色合いがなんか気に入らずに、手放しております。

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ビジエールMGC創立20周年記念号より、この8inパイソンは実際には販売されていなと思います。角ばったバレルの8inハンター・カスタムなら2005年頃、NewMGCで販売されていた。

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前回のコクサイ・パイソンが動かなくなって、まだ何も手を付けていなかった時に、確実に動くパイソンが欲しい。黒いパイソンも欲しい。そうなればMGCだ。ツルピカABSの美しさを再認識していたところなので、出来ればHWよりABSが良いなとは思っていたが、この頃販売されていたのはマットブラックABSで、見た目はナチュラルHWのようんなグレーっぽいもので2.5inと4inのみ販売されていた。それを磨いてツルピカにするという選択肢もありましたが、ちょいと面倒だし6inが欲しいというのもあり、しばらく様子をみておりました。

後にコクサイのも調整して動くようになってはいたのが、MGCパイソン6inが欲しいという気持ちは残っており、中古を探したりもしました。

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ところがMGCMC BONDCHOPの掲示版にてK主任さんが、地元のおもちゃ屋さんにMGCパイソン6inのABSモデルが残っているとの情報があり、お願い致しまして、購入して送ってもらうことになりました。まさか2006年になって、ツルピカのABSパイソンが新品で購入出来るとは思いませんでしたよ。

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素敵な包装紙にくるまれて届きました。このおもちゃ屋さん、以前は色々と古いモデルガンが残っていたそうですが、この頃(2年前)にはMGCパイソン位しかしかなかったそうです。

パイソンは8in、6in、4in、3in、2.5inとあり、どれもそれぞれ魅力的なのですが、私はコクサイのカタログの影響なのか、6inがベストバランスだと思っております。フロントサイトは厚みの薄い屋内用が別に附属しているはずだが、付いておりませんでした。

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パイソンではあるが、メインスプリングは松葉板型でなく、コイル型。昔は生意気にもリアル派のつもりだったので、このメカが受け入れにくかったのだが、今となっては、このアレンジは凄いと思いますよ。実銃のパイソンをデザインした人が見たら、どう思ったのだろうか?

だがMGCパイソンのメカも完璧とは言えず、物によってはシリンダーが逆回転するトラブルも発生する。 信用性があまりないので、プロップのパイソンはトルーパーのフレームにパイソンのバレルを付けた物が使用されているのは有名ですよね。

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グリップのサイズは実銃と同じなのだが、重量増加の為、ウェイトがフレームからはみ出しているので、実銃グリップ取り付けにはかなりの加工が必要となり、私には無理な作業です。

この木製グリップはNewMGCから発売されていたもの。このパイソン購入以前にA市のショップで見つけてあったもので、本体が手に入ることになりあわてて買いにいきました。

MGCのパイソンは右側面にヨークスクリュー他に、実銃にはないサイドプレートスクリュー(R)の2本のネジがあり、漫画「シティーハンター」とか、この通り2本のネジの頭が描かれていたりした。

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上から、青い箱で金色なのは標準の357マグナム・カートリッジ、シンプルな構造です。

中央の緑の箱で、銀色なのはH.G.カートリッジ。スプリング内蔵式で気に入ってます。もう3~4箱欲しいところ。

下のはマルベリーの「38SPL All in One Real Catridge」MGCパイソンが使用できるマルベリーのカートはこれのみです。発火させたことないですが、これを使うのはセッティングも掃除も大変そうです。

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コクサイのニューパイソンとは設計された年も離れているので、あまり比較は出来ないが、同じパイソンのモデルガンながら別々の魅力を放っております。前回のコクサイ・ニューパイソンのコメントで、パイソンはMGC派という人が多いことを改めて知りました。

私としては、どっちが好きかと言われれば、ピンクレディーのミーちゃんとケイちゃん、どっちが好きかというのを答えるより難しいです

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