MGC MODEL39HW
MGCが創業20周年を迎えた1980年にニューモデル5を発表した。その第一弾として発売されたのが「S&W M39」です。
Gun誌1980年12月号の広告より
M39は、ニューモデルとはいっても既にM59が1979年に発売された後で、共通部品が多く発表から約3ヶ月後には発売された。私は前に書いてますがGun誌198年11月号から読み始めたので、S&Wのオートの存在自体この広告で知ったような感じでした。
Gun誌1981年7月号の広告より(価格は¥18,000の間違い、次号に訂正有)
S&Wのオートというもの良く知らなかった私でありますが、この広告を見てS&Wのオートはオールシルバーがカッコイイということになって、後にM659購入へと繋がるわけです。
HWにシルバーメッキをかけたM659はメッキが弱く、弄繰り回すことも出来ないのので、気楽に触れるS&Wオートも欲しいよなと思っているうちに市場からどんどん消えていった。ですがスズキのコマンダーを買った店には、これとマルシンのM39(メタルフニッシュ)が残っていたのでした。メタルフニッシュは色が落ちるし、今は無き物となってしまったMGC製品を確保したい気持ちでMGC M39HWを購入しました。それと「買い銃」のMARUさんの影響もありますw
MGCのM39HWの1983年8月中旬に発売されています。最初はスーパーブラックHW。後にナチュラルHWの仕上げ違いも発売され、さらにM439も発売された。
M59はM459に姿を変え、タイトーからも発売されてNewMGC上野店閉店1~2ヶ月前まで在庫されていたが、M39・M439はもっと早くに姿を消してます。
スライドの刻印は「SMITH&WESSON」のみと寂しすぎます。MARUさん所有のM439はスライドストップの上方にも4段の刻印があるのだが、グリップにメダルもなく寂しい限りです。スライド側面の湯じわが酷いです。
画像では見えにくいですがフレームに「A930707」「SPG」とあります。93年7月7日のことかな?
昔はM39のリアサイトはあんまり好きではなかったのだが、今になって見ると少々レトロチックな形状は、年を重ねていくと味わい深い物に見えてしまう訳で、、、
ちなみに右側面も「MADE IN JAPAN MGC」の刻印がスライドにあるだけです。広告にはフレームにS&W風のMGCマークが入っていたのだが無刻印。HW化の時に何か問題あって、M439発売の頃には解消されたのか?
M39用のCPカートとマルベリーフィールドのダミーカートの比較。
M39発表の時、当時の小林開発部長は氷川丸のイベントで「2列弾倉のS&W・M59のグリップは太すぎて握りづらいと言われるけど、実は1列弾倉のS&W・M39のグリップとほとんど同じなのです」という発言をしていたので計ってみました。
ブリップ周りは、M39・・・約140mm/M659・・・約140mmと変わりません。Gun誌1981年3月号のモデルガン・ダイジェストでジャック天野氏も測っているのだが、一番太い所で153mmとある。測り方の誤差なのだろうけど、、、
トリガーからメインSP・ハウジングの周りは、M39・・・約176mm/M659・・・約180mmと約4mmの差です。
確かに寸法は大差ないですが、形状がM659は角材を握っているような感じに対して、M39はメインSP・ハウジングがカーブを描いているので握りやすい形状となっている。
ちなみにグリップ部の厚さは、M39・・・約30mm/M659・・・約35mmとなっていて、極端に言えばグリップを下から見ると、M39は長方形でM659は正方形に近いです。
スライドを交換してみた。手前のシルバーフレームはドッグスペシャルみたいで良いが、奥のシルバースライドは何かチグハグですね。ラバーグリップでも付いていれば、もう少し見た目のバランスが良くなるかも。
ホルスターはビアンキのX2000。前回のX2100と同時に購入しました。こちらも中古で¥8,000。そして同じくテンションが硬過ぎます。対応できるオートの種類が多くて良いのだが、激しいホルスターアクションが出来ないのが残念です。
しかしながら、ビアンキの質感は素晴らしく。木製グリップも付けてないM39に合わせると、ホルスターに負けてしまってます。どっかに安い木グリないかな~
M659は分解しなかったので、これは分解してみました。ただし、トリガーSP、シアーSP辺りは組むのが面倒そうなのでパスしました。組むのはメインSPを押し込みながらハウジングを組むのが、ちょっとやっかいです。
マルシンがP38に続いて、ショートリコイル・ブローバックとしてM39を同時期に販売しましたが、MGCはM59同様のストレートブローバックです。内部メカの再現性もマルシンの方が高い。昔は買うならマルシンだよな~と思っていたのですが、いま所有しているのはMGCだったりします。一番の理由は「だってMGCだから」ということになるのでしょうか。マルシンでなく、MGCのM39・439を選んだ人達は皆、そういう理由ではないでしょうか?
再販したマルシンのダミカ・モデルも欲しいですけどねw シルバーモデル待ちですね。
« KOKUSAI M10 MILITARY&POLICE FBI SPECIAL 3in/M19 COMBAT MAGNUM 4in | トップページ | TAITO INGRAM M11 »
「MGC/TAITO/SNM」カテゴリの記事
- コルトパイソン2.5,4,6インチ用 精巧複製BOX(2021.11.07)
- SNM M4A1 CARBINE PartⅡ(2021.07.10)
- MGC 44MAGNUM PPC HEAVY BARREL CUSTOM PartⅡ(2021.06.27)
- MGC THOMPSON M1921 MILITARY TYPE(2021.05.04)
- MGC J.W.HOAG .45NATIONAL MATCH 6"LONG SLIDE CUSTOM(2020.04.18)
コメント
« KOKUSAI M10 MILITARY&POLICE FBI SPECIAL 3in/M19 COMBAT MAGNUM 4in | トップページ | TAITO INGRAM M11 »
モデルガンダイジェストの記事の記憶がなく、改めてM39とM659(M59と同じ?)の数値を聞くとやっぱり結構差がありますね。
M39を持っていないのでなんとも言いようがないのですがM59は激しく握りにくいので、「ほとんど同じ」というのはいくらなんでもないだろうと思っていました。
M39が好きなのはひとえにあの不思議な形のリアサイトだったりします。
逆にM439の方がエキストラクター周りが好きなので困ってしまうのですが。
「だってMGCだから」、確かにありますね。
考えてみると、「だってCMCだから」もありました(笑)。
投稿: およよ | 2008年7月11日 (金) 06時42分
来ましたね〜MGCのM39!雑誌の広告が当時を思い出させちゃいますw
中学生だった私は悩みに悩んでマルシンのM439を買い、その後マルマーニ党員wへの道を歩むことになるのですが、疑似ショートリコイルこそないものの、MGCのボンドショップに行けばメッキパーツや木製グリップが容易に入手できるというのは大きな魅力でした。
またMGCのM39にはS&Wの実物グリップが装着可能なのにマルシンのM39はきちんと付かないことがわかり軽い後悔を感じたものでした。
その後私もCPカートになったM59を入手してMGCのS&Wオートの良さを堪能するのですが、M39は結構遅く、GFCさんがお持ちのHWを手に入れたのはこの趣味に復帰してからでした。
マルシンM39ユーザーからするとMGCのM39は平たく角張っている印象が強いのですが実物グリップの件もあり、MGCの方が実銃の特徴を再現しているような気がします。
またMGC、マルシンともにM39シリーズは何回かモデルチェンジをしているのに結局CFにならなかったのは残念です。
思い出深いモデルなのでダラダラと書いてしまいすみません。
投稿: Jumo | 2008年7月11日 (金) 09時40分
>およよさん
グリップは数値云々よりも、その形状ですよね。M39よりもM59のほうが握りやすいという人はそういないとは思いますけどね。
「だって○○だから」というには、それぞれに思い入れメーカーを入れていただければいいのですが、「だって○○だから、しょうがない」というのに使われてしまう時もありますけどね~
投稿: GFC | 2008年7月11日 (金) 23時18分
>Jumoさん
マルマーニへの入党の話、興味深く読ませてもらいましたw
とはいってもMGCは常に気になるポジションにある、メーカーだったですよね。
K主任さんによるとM39に実銃グリップ取り付けはディスコネクター辺りの加工が必要とのことですが、今では入手は難しいですよね。
CF化にはスライド内ブリーチのパーツの大幅なパーツ変更が必要ですから、以外とコストが掛かるのではないでしょうか。サイド発火でも調子に良いモデルなら無理にCFすることもないというメーカーの判断かもしれませんが、残念ところでもあります。
投稿: GFC | 2008年7月11日 (金) 23時45分
懐かしいですね。
そういえば昔のMGCのカタログが出て来ました。
その中に「S&W M-59カスタム」という写真は無く、文字だけ載ってました。
後、「BLK入門」という小冊子も出てきましたよ。
投稿: naox | 2008年7月12日 (土) 00時19分
M39お披露目の氷川丸行きましたョ。
小林さんのお話やモデルガンを使ったアトラクヨンなど船上が華やかでした。船室ではセールをやっていてM39は定価10,000を発売記念で9,000で販売しており、一緒に行った友人が購入してすぐCAP詰めてパンパンしていました。
懐かしいな~。
投稿: VanVeen | 2008年7月12日 (土) 08時36分
MGCM-39HWですか・・なかなか良い物をお持ちで・僕もM-39はABSのオールブラックモデルとオールシルバーモデルにあと中学生のじぶんにお年玉をはたいて買ったM-59のシルバーフレームモデル・・いわゆるドックモデルを持ってますが・デトネータ方式でなんのストレスもなくスライドストップするまで撃ちまくれるのにはビックリしたもんです!デトネータ方式の方がブローバックするカートがリアルな気がしますよね~。M-39は海上保安庁も採用したとかしないとか?僕もメカ的にはマルシンかなと・・でもやはりMGCだからね~・・('-^*)/
投稿: SS32オート | 2008年7月13日 (日) 01時15分
おりゃ、なんか影響を与えていたのかな?
とにかく、あの丸みを帯びたグリップ
デザインが好きな物で。
むかしのマルシンのプラモデルガンは
軽いのがちょっとね、、、
まだ、シルバ-モデルを購入していないので
いずれ見つけます。
投稿: MARU | 2008年7月13日 (日) 07時05分
>naoxさん
そのカタログは表紙がパイソンにスピードローダーで装弾している写真のものでないでしょうか?
M59は当初、カスタム品扱いで販売されていましたからね。後にWAから高級カスタムや、MGCからもシューターワン用カスタムも販売されていました。
投稿: GFC | 2008年7月13日 (日) 22時41分
>VanVeenさん
氷川丸に行ってるのですね!
ではグリップの話とか、直に聞いているわけですね。良いですな~
私はGun誌を見て、こんなイベントを東京ではやっているんだ~と、指を咥えてみてましたよ。後で神奈川だと知ったのですがねw
投稿: GFC | 2008年7月13日 (日) 22時48分
>SS32オートさん
HWはあまり良い物ではないですよ。SS32オートさんが所有の品々の方が、仕上げ等の出来が良いと思います。
発売当初に購入している人達こそ、リアルタイムで楽しまれてきて羨ましく思います。その当時の様子を雑誌で知ることしか出来ず。また、HWで仕上げの酷くなったものを、デッドストックというかたちで手に入れても、少し物足りないです。
投稿: GFC | 2008年7月13日 (日) 22時58分
>MARUさん
M39のカッコよさを再確認させてくれたのはMARUさんですよ。
たしかに、あのグリップラインは色気があります。
シルバーのM39は私も押さえて置きたいですが、マルシンはM39も軽いか。再販してくれれば良いですよ。
投稿: GFC | 2008年7月13日 (日) 23時05分
>GFCさん
そうです、そのカタログです。
なんか、そういうのを知ってる人がいて嬉しいです。
投稿: naox | 2008年7月17日 (木) 22時20分
>naoxさん
BLK入門も持ってますよw
HPやらブログを見て周ると、そういうのを自分よりも知っている人が沢山いて、自分は知らないことも多いことが気付いたりします。
投稿: GFC | 2008年7月17日 (木) 23時15分