Marushin Luger Pistol P-08 Marine
カタログネタを挟みましたが、またしてもドイツ製ピストルでありますが、お付き合いの程を
マルシンの金属製ルガーP08 6inマリーネ・モデルであります。
私が初めてGun誌を本屋で見つけたのは、1980(昭和55)年11月号です。家からちょっとだけ遠い初めて行った本屋に見つけて、こんな雑誌があるのだと驚いたものでした。(後から家からすぐ近くに本屋にも売っていることに気付くのですが)
その第一特集はイチロー氏のルガー・ピストル特集、メインはジョン・マーツ氏によってカスタムされた6inのネービールガーでした。この記事で6inのルガー・ピストルの存在を知りました。銃に興味を持ち始めのこの頃は、銃身が長ければ長いほどカッコイイと思っていたので、ネービールガーには一目惚れでしたね。8inの砲兵モデル(ランゲ・ラウフ)は知っていたのが、バレル根元にあるリア・サイトが当時は好きになれませんでした。
ルガーの6inモデルはMGCから販売されていたが、当時の明和模型の広告にも載ってないので、既にこの時には市場にはあまり残っていなかったのであろうか。そんな状況だったので、MGCルガー6inの存在自体を知ったのも1981年頃のMGCカタログであったが、そのカタログを手にした1982~3年頃には「生産中止」はハンコが押されてました。
「カタログ全部見せろや!」という声が聞こえてきそうですが、今回の主役はマルシン・ルガーですので。
カタログを見た時に、ルガー6inあったんだ~という思いはあっても、リアサイトが大きすぎたので、手にはいらない悔しさはあまりなかったです。でもGun誌1984年4月号のモデルガン・ダイジェストで六研のは入手不可能だけど、御子柴氏が「MGCのP08とM1896は名作中の名作」と言うのであれば、手に入れたかったという思いはありました。
マルシンは1987年にACG(アメリカン・コレクター・グループ)のブランドで、木製ラック付のヘルマンゲーリングモデルを発売。エングレーブなしの通常モデルが販売されたのは1990年になります。
念願の6inルガーが発売されたとは思っても、当時としては金属製オートには興味はあまりなく、販売されたらされたで、いつでも買えるというのがあってすぐには手を出さなかった。
それとこの頃はこの銃を買ったら、あの銃と並べないと駄目だみたいなのがあって、ルガー6inだけじゃ駄目だ。買うのだったら4・6・8in並べたい。しかし3丁買うのは金額的に無理と、思ってているうちに年月は流れて行くのでした。やがてモデルガン趣味から外れてみたり、また戻ってきたりして、後に結婚が決まったりして、今の内に欲しい物を買っておこうということで、2006年の浅草のブラックホールで、やっと購入となりました。
ネービールガー(マリーネ)は何といっても、この6inの銃身と
この100と200m切り替え式のリアサイトですよね。25年前にGun誌を読んで憧れていた物をやっと手に入れた喜びは格別な物です。
MGCとは違って、ここまで簡単に実銃通りに分解できるのは嬉しいかぎりです。
トグルアスクルピン、セフティレバーSCとか、マガジンキャッチSC等のモデルガン的アレンジの部品はありますが、メカも忠実に再現されております。
しかし、フレーム部の細かな刻印が無くなっていたりもっと早くかっておけばと思いましたよ。
それに何ですかね、このゴリゴリ削った跡は、金型修正するより手作業で削ったほうが安上がりってことですか?
しかし、このショートリコイルしてから、トルグが起き上がるアクションを見ていると不満点も許してしまうところがあります。金属製ということもあって、銃は機械なのだというのを感じされてくれます。
画像では見えにくいですが、バレルの下に「MFG.MARUSHIN SMG 22KGP」と刻印が入ってます。
プライマー一体式のダミーカートの底部には「aux」「S☆」「7」「41」の刻印があります。ストライカー方式だから仕方が無いが、トリガーを引いた時の作動音が小さいのが少し寂しいです。
モデルガン本体に関してはMGCのABSモデルとは、開発の年代もコンセプトも違いますので比べる物ではないと思っていまが、木製グリップはMGCの方が数段出来が良いです。マルシンも初期のはもっとチェッカーが立っていたらしいが、職人不足なのか最近販売された「Coded42」はスムースグリップになってます。
タナカのP08のガスガン発売の時に、モデルガンの企画もあると書かれていた記憶があるのだが、、、MGCの4in、マルシンの6in、タナカの8inのP08を並べられるのは、いつになるのやら。。。
追記
2011年12月、ハートフォードでマーツ・カスタムにしてもらいました。