MGC LUGER P-08
前回、モーゼルが世界初の実用的自動拳銃と書きましたが、それ以前にボーチャード・ピストルが世界初の自動拳銃として1893年に登場して、その余りにも大きくバランスが悪かったのを土台に、ゲオルグ・ルガーの手により再設計されたM1900はスイス陸軍に採用後、いくつかの改良を重ね1908年にドイツ軍の制式ピストルとして採用されたのがルガーP08ということは、もはや説明不要かも知れません。そしてP08が登場して今年がちょうど100年になります。そういえば荒鬼さんの「愛銃総進撃」今年最初の画像はMGCのルガーP-08でしたね。
ビジエールMGC創立20年記念号から、MGCルガーP08発売当時の広告です。
ルガーP08は、MGCのABS製オートとしてはSIG SP47/8(P210)、GM2、オートマグに続く4作目の製品として1977年に発売されました。
私は中学生の頃のMGCファイヤーセールで、通販でキャップ式オープンデトネーターモデルを購入して、サイレンサーと板ストックを付けて、その当時、まだ持っていなかった長物気分を味わったりもしていたのですが、当時の自分は生意気にもリアル嗜好だったので、MGCルガーの独自の設計に何か馴染めず、トルグアクションのブローバックを体験したいと思っても、分解・クリーニングが面倒そうということで、未発火のまま、モデルガン愛好家協会に売却してしまいました。
P08スナイパーとして、セットでも販売されておりました。
歳月がたち、マルシンモーゼルM712購入後しばらくして、次あたりはルガーP08だよという気分が盛り上がって来た頃にマルシンからの決定版といえる金属製のルガーP08が販売されていたのです。これは欲しいと思いながらも、マルシン・モーゼルM712と並べるには黒いABSだよという気持ちと、設計者の志が伝わるMGC独自の設計も好きになってきていた。でも一度手放したのをまた買うのに踏ん切りがつかなく何年かたった頃には、キットモデルの在庫も無くなっており、MGCのルガーP08自体の商品が品薄気味になってきている感じがしたので、マルシン・ルガーP08も欲しいがMGCが優先され再購入となった訳です。
再購入したのは、CP方式です。MGCの金属製ルガーは4inの他、6in、8in、カービンモデルも販売。ドラム部はダミーであったがスネルマガジンもあった。ABSモデルは4inのみで、シルバーメッキやメタルフィニッシュの仕上げ違いのみ、オプションはウッズマンと共通のサイレンサー、木製ストックと板ストック(金属モデルと共通)、木製グリップはスムーズとチャッカーの2種類があった。再購入時には、ストックやサイレンサーのオプションは既に完売しており、チャッカーの木グリだけがあった。一回売らなければ良かったと思いましたよ。再購入したモデルガンは、今までMGCローマンとか紹介してきましたけど、これからも登場しますw しかしまぁ、学習能力がないといいますか、無駄なことやっているな~とは思っているのですが、、、
手に取ると、とりあえずトルグを引きたくなるのが、ルガーですね。
刻印は、キットモデルのパッケージの影響でクレヨンですり込んでます。何年か前に落とそうと思ったが完全に落ちなかったので、白から銀に変えてまたすり込みましたが、大差ないですね。
説明書にプルーフマークの解説が載っていたので、御覧下さい。
CPカートはP210、32オートと共通。装弾数は6+1(無理すれば7発入る)で、実銃の8+1より少ないです。マルベリーフィールドのダミーカートと比べると、かなり小さい。画像では見えないですが、マルべリのダミカには「9mm LUGER」の刻印がある。9×19mmカートリッジは「9mmパラベラム(Parabellum)」とも呼ばれるが、P08の元になった1900年モデル「ピストル・パラベラムM1900」の名前からきている。ルガーの銃自体はコレクターアイテムになってしまったが、カートリッジは世界で最もポピュラーなハンドガン・カートリッジとして今も名前が残っている。
*「パラベラム」は2つのラテン語を一つにしたもので「戦いに備える」という意味です。
内部は発火性能向上の為、内臓ハンマー式となっておりMGC独自のメカである。分解も最初からドライバーを使用しなくてはならず、Eリンクも使われており、非常にめんどくさく、それに怖い。トルグをレシーバーから取る際(付ける時も)レシーバーの後端を広げるのが折れやしないかと、とても怖い作業である。曲げに強いABSだから出きることで、HWだと折れそうである。設計が古いというのもあるだろうが、HWで販売出来ないというのがタイトーや新日本模型で再販されなかった理由の一つなのかと思う。
今回は撮影に時間をかけた割には、納得いくものがないので、1979年のカタログとキットモデルの綺麗な写真を御覧下さい。
変に時間が掛かってしまい更新が遅くなりました。次回更新は6月8日を予定しております。
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