チャーターアームズ ブルドック44spl.は、Gun誌1981年10月号のJack氏による「サタディ・ナイト・スペシャル」特集で紹介。75~76年にニューヨークで起きた「サムの息子(Son of Sam)」事件に使用されたことで有名になった悪名高き銃である。
44スペシャルが撃てる限界に、軽量化されておりバレル、シルンダーの肉厚はなく、頼りない感じもするが、44という大口径の為、ゴツイ印象をも持つ不思議なGunである。まさに厳つい顔ながらも可愛い、小犬のブルドックの様ではなかろうか。
本来の名称の由来は、19世紀の英国のBritish Bulldogtという小型リボルバーに因んで付けられた。
まさかこのような銃が発売されるとも思わなかったが、カナマルからはブルドッグの他、ターゲットブルドッグ、アンダーカバー、トラッカー4インチ、トラッカー6インチとバリエーション展開をしていった。その頃は少しは気になりましたけど、手を出そうとは思いませんでした。
Gun誌2005年3月号 Toshiの「アンダーカバー」の記事を読んでから、また少し気になりだしネットで定価でまだ販売しているところを見つけるが¥5,800も出してまで欲しいとは思わなかった。しばらくして、赤羽のフロンティアで特価¥1,000で販売してたのを購入しました。
カート式ではない、カセットマガジンによる独特のメカニズム。最近、(有)KTWのHPを見て、これの試作設計が六研ということを知りビックリしました。タナカのペガサスシステムの元祖がここにあるわけですよ。カート式ではないので、無駄なガス漏れがなさそうなので、実射性能は良いかと思っていたが、実に頼りなくヘロヘロ~とBB弾は飛んでいく。カセットマガジンが最初から3個付いているのは親切。
左側面はそこそこ格好良いが、、、
右側面は実に安っぽく、駄菓子屋の8連発銃のような印象である
ダミーであるがアジャスタブル・リアサイトが付いている今までGun誌1985年7月号、2002年9月号にも紹介されているが固定のものであり、実銃でこのタイプがあるかは不明。
木製グルップがあればつけたいところであるが、太めのグリップはなかなか握りやすい。実銃もこのグリップが付いてないと撃てる物ではなかったろうとある。現在でもチャーターアームズではブルドックを生産しているがグリップはラバー製である。
特徴的なフロントサイト。現在のブルドックのバレルは、エジェクターシュラウドが付いて、ちょっと今風になっているが、ポリス・ブルドック(38spl+P)は、このデザインを受け継いでいる。
トリガーガードからグリップ内のタンクまで金属製なので、見た目より少しだけ重量感があります。
チャーターアームズといえば、他にはAR-7ということで2ショットです。
KTWのHPを見て、もう一つ驚いたことにはジョン・レノンを殺害したマーク・チャップマンはこの銃を使用したらしい。サタディ・ナイト・スペシャルのカテゴリーから抜けられない銃である。
全米ライフル協会のスローガンに「Gun don't Kill people, peoole kill peple(銃が人を殺すのではなく、人が人を殺すのだ」というのがある。
銃自体に意思はない。それを使う人によって悪にもなるということである。確かに人を殺すには金属バットや包丁でも、素手でも可能である。だが銃で撃たれ亡くなっていた方の遺族は当然、犯人も憎いであろうが、「銃が憎い」と言うのも判る。銃は射撃用、狩猟用もあるが兵器として生まれ、兵器として使われている数も多い。つまり人殺しの為に存在しており、包丁のように美味しい食事の為に生活に必要な物ではない。
しかも銃はトリガーに数キロの力を加えるだけで、離れた相手を殺傷することが出来る。暴発であるが、幼い子供が誤って弟を撃ってしまった事故もあった。
しかし私のようなガンファンは、そうような危険なパワーも持つ銃というものに、工業製品としての美しさを見出しているのである。
それを「美しい」とか「格好が良い」とか感じるのには、生活環境によって生まれてくるものなので、何故、「銃」が美しいと感じるかを説明するのは難しいが、私の場合、それは最初はヒーローへの憧れから始まってる。
悪者が銃で倒されていく、映画やTVを観るのは大好きだが、銃を使った犯罪、事故のニュースを見るのはとても辛い。実際に命を落としているのは罪のない人達ばかりであるから。
佐世保の猟銃乱射事件後、福田総理は銃規制の強化に努めると言った。実銃所持者はさらなる安全管理に努めていってもらいたいし。精神異常者には実銃を所持出来ないようにしてもらいたい。しかしこれから真面目に射撃競技や狩猟を始める人達には、さらに所持が困難になっていくだろうと思う。
私自身は、銃口より手前の世界が好きなので、今のところ、実銃を所持する予定はありません。もっとも今よりお金や時間の余裕が沢山できれば別ですが、そんな予定は残念ながらありません。
このカナマル・ブルドックのようなお世辞にも美しいとは言いづらいトイガンを何故、購入するかと言われれば、今回は安かったからいうのもありますが、Toshiの記事にあるM29やパイソンが恥ずかしいという気持ちがあるというわけではないのですが、コレクションが増えていくと、少し手色が違う物にも興味が湧いてくるというもので、基本的に「鉄砲」の形をしたものは大体好きですからと答えるしかない。
最近の銃を使った犯罪の増加で、私なりの意見を書きたかったのであるが、ここを読んでいる人は殆どが銃好きの方たちなのであまり意味のなかったことかも知れない。それに考えがまとまらず、文章も下手なので申し訳ないです。